2018-01-01から1年間の記事一覧

読売新聞に連載していた橋本治の「黄金夜界」が終わった。 「金色夜叉」を現代に翻案したもので面白かったのだが、 ラストはちょっと引いた。これで終わるの? という感じ。 もっと男女のドロドロを描いてほしかったのだが。

NHKの朝ドラ「半分、青い」について、マンガ家の碧也ぴんくという方の ツイートにこうあった。 半青は漫画の仕事のあるあるエピソードは集めてあるんだけど、 そのエピソードの持つ意味とか、漫画の制作工程とか、かかる 時間や手間とか、漫画描きの精神とか…

ふしぎな県境

カラー版 - ふしぎな県境 - 歩ける、またげる、愉しめる (中公新書)作者: 西村まさゆき出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/05/18メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る3つの県境が接している場所を三県境と言うそうで、全国に48ヶ所ある …

陰謀の日本中世史

陰謀の日本中世史 (角川新書)作者: 呉座勇一出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/03/09メディア: 新書この商品を含むブログ (13件) を見るトンデモ説がテレビやネットで流布されるのを座視できなくなったので、 プロの歴史学者がわざわざ研究時間を割いて…

昨日、朝日新聞で連載していた吉田修一の小説「国宝」が、500回ちょうどで 完結した。 九州の不良少年が女形の人間国宝になるまでの長い物語だった。 これは坂東玉三郎をモデルにしているのだろうか? 歌舞伎に詳しい人が、このエピソードはこういう実話に基…

安倍総理の言い逃れを見ていると、もしかしたら彼の世界観は正義と悪の 2つに分けられているのではないか、と想像した。 もちろん自分が正義で、左翼が悪だ。 保守政治家に囲まれて育ったので、左翼は悪の組織である、と刷り込まれて いるような気がする。 …

数学する身体

数学する身体 (新潮文庫)作者: 森田真生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/04/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る数学史をたどって、アラン・チューリングと岡潔が何を目指していたのかを 語っていた。 「高度に発達した数学は、仏教と区…

地方公立名門校

地方公立名門校 (朝日新書) [ おおたとしまさ ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 842円いちおう本書で紹介されている高校出身で、その高校に行ってよかったと 思っているけれども、マクロ的な視点で…

ギターメーカーのギブソンが破産申告をしたそうで、今日の山下達郎のサンデー ソングブックは「ギブソン・ギターで棚からひとつかみ」だった。 ギブソンが破産したのは、買収した音響メーカーの業績が悪かったせいで、 ギター関連は黒字だったのだそうだ。 …

レディ・プレイヤー1

ツイッターのタイムラインで評判が良かったので見に行った。 レイトショーで観客は30人ぐらい。 いかにも米国らしい娯楽大作で面白かった。 以下はネタバレ ↓ 2時間20分あるのにダレ場がないのは、さすがスピルバーグ監督だと思う。 物語の骨格が、3つのカ…

ミシュランガイドに広島・愛媛版が出た。 立ち読みしてみたら、ラーメン屋が何件か掲載されていた。 これは食べに行かねば、と訪れてみた。 【麺や 新倉】 今は亡き「泰州」の道路を挟んだ向かい側あたりにある店で、 駐車場はないのが厳しい。 つけ麺が一押…

リズと青い鳥

平日のレイトショーで観客は私を含めて3人。ちょっと厳しい数字になりそうだ。 この映画は、思春期の少女たちの共依存を描いた作品である。 作者の武田綾乃はこの「響け!ユーフォニアム」シリーズの外伝的な「立華高校 マーチングバンドへようこそ」でも、…

戦前日本のポピュリズム

戦前日本のポピュリズム - 日米戦争への道 (中公新書)作者: 筒井清忠出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2018/01/19メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る日比谷焼打事件から第二次近衛内閣まで、大衆がメディア(主に新聞)にどれだけ 煽られ…

新しい冷蔵庫が配達された。 今まで使っていたのは、1987年10月に兄が秋葉原で15インチのテレビと 一緒に買ってくれたものだ。 上京して半年間、テレビも冷蔵庫もなしに四畳半の部屋で何をしていた んだろう、と今となっては不思議なのだが、ともかく30年と…

真実の10メートル手前

真実の10メートル手前 (創元推理文庫)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/03/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る東野圭吾の「探偵ガリレオ」を読んだとき、これってテレビドラマ向けに 書いたのか、と思った。数年して…

金剛寺さんは面倒臭い

金剛寺さんは面倒臭い 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者: とよ田みのる出版社/メーカー: 小学館発売日: 2018/03/12メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見る周りの人を幸せにするラブコメ、とでも言えばいいだろうか。 突拍子もない世界…

朝日新聞で日曜日に掲載されていた津村記久子の「ディス・イズ・ザ・デイ」が 終わった。 サッカーの二部リーグを応援する人たちを描いた小説だった。 といってもカングレーホ大林とかアドミラル呉とか、小説の中だけの架空のチーム の物語なのだが。 私はサ…

深夜アニメ感想。【デスマーチからはじる異世界狂想曲】 なんか旅の途中で終わってしまったが、2期はあるのだろうか。 無敵の主人公がハーレムを作る、という作品がたくさんあるのだが、 もし若者にも十分な給料が出ていてリストラになる不安もなければ、 こ…

教養としての10年代アニメ 反逆編

(147)教養としての10年代アニメ 反逆編 (ポプラ新書)作者: 町口哲生出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2018/03/09メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る前著「教養としての10年代アニメ」の続編。 個人的には幾原監督のアニメの解説が腑に落ちた…

深夜アニメ感想。 【有頂天家族2】 これは昨年テレ東系で放送された作品だが、BSフジでオンエアされたので 見ることができた。 私は弁天が嫌いだったので、最後に髪を燃やされて墜落したときは胸が スッとした。 なぜ弁天が嫌いなのかを考えると、自由奔放…

深夜アニメの感想の続き。 【宇宙よりも遠い場所】 優れたロードムービーだけが持つ、旅を成し遂げた達成感と旅が終わってしまう 寂寥感があった。 演出がずば抜けて良かったし、脚本もよく練られていた。 4人の女子高生を演じた声優も素晴らしかった。 しか…

見終わった深夜アニメの感想をぽつぽつと。 【三ツ星カラーズ】 OPがよかった。演出にもたつくところがあったと思う。 言い方は悪いが「よつばと!」の下位互換というところか。 【刻刻】 原作のマンガは未読なので、もっと細かいところがあったのかも しれ…

エンドレスエイトの驚愕

エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える作者: 三浦俊彦出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2018/01/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る私はインテリではないので、正直3割も理解できたかどうか、というぐらい 難し…

アニメ「宇宙よりも遠い場所」(通称よりもい)第12話を見て号泣した。 今期はこれと「ゆるキャン△」がおすすめです。 ↓ 2017年の統計によると、人口10万人あたりの交通事故死亡者数は 多い順に 1位:福井 5.88人 2位:愛媛 5.67人 2位:山口 5.67人 4位:岡…

違法民泊というのがあるらしい。 利用者には、ひとに訊かれても「友達のうちに泊まりにきただけ」と 言うように、とマニュアルが渡されるそうだ。 それってソープランドと同じなのでは、と思ってしまった。 ソープランドも建前では、入浴施設にたまたま女性…

「ウルトラセブン」の帰還

ウルトラセブンの帰還作者: 白石雅彦出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2017/12/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る新聞の書評欄にあったので買ってみた。 が、手帳のメモとか日記の引用が多くて、思ったより読みづらかった…

今日、NTTの工事の人が来て光回線になった。 もう今まで何だったのかというぐらい速い。 工事に来た人はちょっと中村獅童に似ていたのだが、その獅童さんが 乗ってきた作業車が野田ナンバーだった。 言葉も関東だし、もしかして千葉県から来たんですか? と…

とあるエロ同人マンガ家のツイッターをフォローしている。 少し前に、自分はなぜ商業誌に向いていないのか、という理由を書いていた。 商業誌ではネームを編集者に提出して、オーケーが出なければ何度でも 書き直す。その間は収入がない。 もし編集者との相…

さよならの朝に約束の花をかざろう

佳作だと思う。 母親からの無償の愛情を受け、大人になっても関係性がうまくいっている 人にとっては、とても感動できる映画だろう。 が、私のような女性嫌悪の人間にとっては見ていてしんどい映画でもあった。 この作品で、男性は愚かで好戦的で女性の気持…

ピョンチャンオリンピックの各告別メダル数を見て、ふと疑問に思ったことが。 ノルウェー 金14 銀14 銅11 合計39 スウェーデン 金 7 銀 6 銅 1 合計14 フィンランド 金 1 銀 1 銅 4 合計 6 我々は北欧とひとくくりにとらえているが、フィンランドは言語的に…