料理研究家と名乗る人は、どのくらいいるのだろう? 

ネットが普及していない時代だと、テレビの料理番組に

出演するプロの料理人ではない人、という漠然とした

イメージがあったのだが、今は自分で名乗ったらオッケー

のようだ。

 

その料理研究家業界も、たぶん競争は激しいだろうから、

テレビに出演したりレシピ本を出版できたりする人は

ほんの一握りだろう。

 

そこに登りつめるために、YouTubeで頑張っている人が

無数にいるのではなかろうか。

ほとんど芸人のような世界である。

 

そして大手芸能事務所は、そういう料理研究家のマネージ

メントをしているのだろう。

これからだんだん増えてきそうな気がする。

 

だからといって、我々の食生活が豊かになるかといえば、

それほど変わらないのではなかろうか。

 

NHKで「魔改造の夜」という番組をやっていて、何となく見て

しまった。

エンジニアの悪ふざけっぽい感じもしたが、基本的に真面目に

取り組んでいて面白かった。

80年代のフジテレビの深夜番組みたいなノリだったな。

 

これは同じくNHKがやっていた「超絶 凄ワザ!」という番組の

後継なのだろうか。

日本の技術力はすごい、というコンセプトが同じような気が

するが、いつまでもそれではいかんのではないか。

 

その技術神話にかまけている間に、世界の市場からはどんどん

離されていると思うのだが、そのような危機感はあまりない。

技術立国は昭和で終わった、ということをはっきりさせないと

夢から醒めないと思う。

 

視聴者は技術神話にとらわれている老人たちばかりなのかも

しれないな。

いま再放送しているNHKの朝ドラ「はね駒」で、主人公が

通い女中の仕事をしていたら、そこの旦那に襲われそうに

なって逃げ出していた。

 

その旦那は、自分の靴下や足袋も女中に履かせており、

主人公はぐっと我慢していたのだった。

 

 

いったいどこまで他人にやらせることができるのか。

例えば昔の貴族なら、着替えもお付きの人がやってくれて

いたはずだ。

江戸時代の殿様も、自分でやった方が早いことも周りの

人がやっていたと聞く。

 

慣れてしまうと楽なのかもしれないが、私には無理だ。

他人にやらせるぐらいなら自分でやる。

掃除とか洗濯も他人に任せるのは嫌だ。

料理はスーパーでお惣菜を買ったり外食したりする

から、これは別か。

 

なんというか、他人に命令できないというか、やって

もらうのが心苦しい気持ちになるので、それなら自分で

やる、という感じなのだが、分かってくれるだろうか。

 

 

仕事に関しても、たぶん部下に丸投げはできなかったと

思われる。そういう大きな組織に勤めたことがないから

想像でしかないのだが。

 

しかし、仕事をうまく他人に振ることができない人間は

組織の人としてはダメだろう。全部抱え込んだら過労死

してしまう。

 

かといって他人に靴下を履かせるようなことをしていても

恨まれてしまう。

甘えるのと信頼するのは別ということか。

 

甘え上手な人は出世しそうな気もするけど、どうなんでしょうね。

 

*[本]AV女優の家族

AV女優の家族 (光文社新書)

AV女優の家族 (光文社新書)

興味本位で読んでみた。
そこはもっと突っ込んだ質問をしてもいいのでは、と思う
ところもあったが、面白く読めた。
ふだんAVは見ないので、インタビューされる人は誰も
知らなかったのだが、検索して見てみよう。



性風俗を職業にしている人は、当たり前だが不特定多数の
人とセックスしている。
これを普通のこととして受け止められるかどうか、自分で
考えてみたのだが、やはり無理だ。


私のような考え方をしている人はまだ多数派だとは思うの
だが、すでにそういうモラルは崩壊しているのかもしれない。
ちょっとうらやましいけれど、自分の妻や恋人がカジュアルに
他人とセックスしているのは耐えられそうにない。


なぜ特定の人とだけセックスをする考え方が主流だったかと
いえば、家系を守るためだからだろう。
DNA検査ができるようになるまでは、本当に自分の子供なのか
確定できなかったから、どうしてもパートナーを限定する必要が
あった。そのための婚姻制度だろう。


もっとも、家を守るということでいえば、養子をとって継がせる
ことも普遍的に行われていたわけで、血縁が最重要ではない。


それでも、乱婚乱交が普通になった社会では、子育てを誰が
担うのか、曖昧になってしまう。
そこまで動物化してもかまわないという人が増えたら、社会も
変わってしまうのだろう。



AV女優のインタビューも興味深かったが、私はアイドルの家族の
話も聞きたい。
自分の子供がアイドルになった人はどんなことを思い悩むもの
なのか、ハロプロやジャニーズの家族にインタビューできたら
面白そうだ。


事務所がそんなことを許可するはずはないのだが、そこを挑戦
してほしい。

BSフジの深夜アニメ「BNA」を見終えた。

奇しくも米国で吹き荒れている黒人差別問題とも関連する

作品で見応えがあった。

 

特に最終話で正体を現す製薬会社の社長が、白人至上主義者の

ようで、なんともタイムリーな話だった。

米国人が見たらどう反応するだろうか。

 

アニメでは、人間と獣人というかたちで表現されていたが、

これはマイノリティーに対する差別を描いたものだ。

重いテーマだったので、受け止める側もよく咀嚼しなければ

ならないだろう。

 

その一方で、エンタメ作品でもあるので、人から獣に変身する

ところなどはアニメーションらしい生き生きとした表現になって

いる。

 

惜しかったのは主人公の親友のキャラクターだった。

宗教団体をからめなくても、製薬会社の後ろ盾でアイドルに

なった方がシンプルで分かりやすかったような気がする。

(ただ、獣人たちの宗教を出したかったのも分かる)

 

 

最近の深夜アニメでケモナーものといえば「けものフレンズ」と

「ネコぱら」と「群れなせ!シートン学園」あたりだろうか。

「BNA」はその系譜よりは社会派だが、70年代の「ガンバの

冒険」とか「山ねずみロッキーチャック」のDNAも引き継いで

いると思う。

 

動物の擬人化はそれこそ「トムとジェリー」のようにアニメーションの

原点でもあるから、今後も優れたクリエイターがそれを受け継いで

いってほしい。

 

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豚もとラーメン大ヤサイにんにくカラメ

先日食べた「豚もと」のラーメン大ヤサイにんにくカラメ(920円税込)。

ピンボケになってしまったが、撮りなおすために再び出かけるのはもっと

先になりそうだ。

完食したものの、その後12時間は全く腹が減らなかった。

もうこんな食べ方ができるほど若くはないのだな。

 

*[本]街道をゆく15 北海道の諸道

街道をゆく (15) (朝日文芸文庫 (し1-16))

街道をゆく (15) (朝日文芸文庫 (し1-16))

北海道は広いので、くまなく踏破することは不可能だが、道南・道央・道東と
精力的に訪れている。
ただ、史料的には松前藩のものが多いので、ほとんどは道南の描写である。
ちょうど「菜の花の沖」の連載が始まったころと重なっているので、高田屋
嘉兵衛についてもざっくりと書かれている。


後半は樺戸集治監の囚人の話題や屯田兵の話に驚かされる。
ほとんど奴隷のような人々が開拓を担っていたということだ。


特に囚人を働かせることについて、金子堅太郎の文章を引用している。
金子堅太郎といえば「坂の上の雲」で米国のルーズベルト大統領と
ハーバード大学で同窓だった縁を通じて、講和交渉で活躍する人だが、
その人でさえ、囚人を働かせることはコスパがいい、というような
言葉を残している。


司馬遼太郎は、金子のような高等教育を受けた超エリートでさえ
こんな考えだったのか、と嘆いているが、実はハーバード大学
学んだからこそ、奴隷をうまく使うことを是としたのではないか。


現在の米国では、刑務所が民営化され、収監された罪人を働かせて
大儲けしている企業がある。
むしろ米国のエリートはそういう「合理的」な教育を受けているのであろう。



もうひとつ司馬遼太郎が指摘しているのは、明治期における北海道の
住宅の酷さである。
寒冷地なのに、西日本にあるような家を建てたものだから、入植者が
次々と死んだ。
寒さは気合と根性で乗り越えろ、という考えでもあったのだろうか? 
そしてこの手の間違いは現在も続いていると思う。



【誤植】
p167 2行目 ☓ セキス炭酸ナトリウム → ○ セスキ炭酸ナトリウム
9刷りでも直ってないが、新装版ではどうなのだろうか。