ふしぎな県境

3つの県境が接している場所を三県境と言うそうで、全国に48ヶ所ある
らしい。
たいていは山の中など、簡単には行けない場所にあるのだが、群馬・
埼玉・栃木の三県境だけは気軽に歩いて行けるところにある。


そこへの訪問を皮切りに、なかなか行けない場所や珍しい場所を
次々に紹介して図解しているのがうれしい。
しかも、なぜそういう区切りになっているのかをちゃんと調べて
いるのがライターらしいというか、きっちりしている。


本書を読むと、たぶん行ってみたくなるので若い人にはお薦めだ。
もちろん歳をとった人も。


しかし、著者はクルマの免許を持っていないらしい。
今からでも遅くないから免許を取った方がいいのではないか。
クルマがあると、もっと県境を楽しめると思うのだが。



あとがきでは、趣味が高じて国境をめぐるようになったという。
私はドイツ・オーストリア国境とブラジル・パラグアイ国境を
またいだことしかないのだが、どちらもゆるい国境だったので
緊張感はなかった。


水曜どうでしょう」のヨーロッパ制覇シリーズみたいな
感じだろうか。


落ち着いたらまた旅行に行ってみたいものだが、当分は無理だな。