「ウルトラセブン」の帰還

ウルトラセブンの帰還

ウルトラセブンの帰還

新聞の書評欄にあったので買ってみた。
が、手帳のメモとか日記の引用が多くて、思ったより読みづらかった。


ただ、未発表の脚本とかプロットなどが綿密に調べられており、セブンが
好きな人は、こんなことがあったのか、と驚くこと請け合いである。
そしてウルトラセブンのDVDをもう一度見たくなるだろう。


私の印象では、著者はどうもウルトラセブンをそれほど評価しておらず、
脚本へのダメ出しが多い。
あとがきでは円谷プロの最高傑作について書いてみたいとあるが、これは
おそらく「帰ってきたウルトラマン」のことだろう。


私は成田亨が抜けたウルトラシリーズは一枚落ちると思っているので、
セブンの後期からはデザインの面でイマイチという評価である。
そして地球防衛軍のトータルデザインではセブンが屈指の完成度を
誇ると考えている。


あと、帰ってきたウルトラマンは隊員どうしがギスギスしていて、
大人になってから見直しても嫌な感じがするので好きになれない。
こういうのはセブン原理主義とでも言うのだろうか。



ウルトラセブンファーストガンダムは、再放送で再評価された作品
である。私も夕方からの再放送を楽しみにしていた子供だった。


いまの子供たちは、スマホで製作時代に関係なくいろんな作品を
見ているのだろうか。
それでも、再放送が果たした役割は小さくはないと思うので、
ネットでもまとまった特集をやってほしい。