パスタはなぜ乾麺が多いのか、という話を玉村豊男のエッセイか何かで読んだことがある。
それによると、中国からマルコ・ポーロが麺を持ち帰るとき、長旅に耐えられるように乾
燥させたものがイタリアに伝わったからだ、ということだが、これは俗説らしい。
わざわざ乾麺にするのは、洋の東西を問わず長持ちさせるためで、飢饉が多かった時代の知
恵だろう。
私はなぜ沖縄に素麺のチャンプルーがあるのか不思議に思っていたが、実は台風の時期に食
べ物が手に入らないので、保存食である乾麺を食べるからだ、という理由を聞いて深く納得
した。
つい30年ぐらい前までは、多くの田舎の家庭でうどんを作っていた。
私は四国に住んでいたので、よくおばあちゃんが小麦粉を足で踏んで、うどんを作ってくれ
たのを憶えている。
イタリアでも同様だったらしく、NHKのイタリア語講座で、イタリア人のおばあちゃんが
小麦粉やタマゴでパスタを作っていたのを見たことがある。
私はモチモチした食感が大好きなので、うどんもパスタも生麺がおいしいと思う。
これが蕎麦になると、どういうわけかオッサンの趣味になるのが不思議だ。
なんとなく求道的になるのは、ウンチクを傾けやすいからだろうか。
定年退職して、パスタ作りに没頭する人もいるかもしれないけど。
中華麺になると、完全なプロの世界という気がする。
ラーメンオタクになると、どこの製麺所で作ったのかが分かるらしい。
ラーメンの麺はどんどん進化しているらしいが、田舎は意識的な店以外は旧態依然のままだ。
もっとも、麺の食感は味わってみないと分からないもので、自分が食べたものよりさらに上が
あることを知って初めて理解できるものだろう。
私も讃岐うどんを食べる前までは、地元のうどんがそこそこ美味しいと思っていたし。
松山のラーメン屋さんは、ぜひ他のおいしいラーメンを食べて見聞を広めてほしいものです。
ところが、このように麺に対して飽くなき向上心を持った民族は、少数派らしい。
イタリア以外の外国でパスタを食べたら、茹で過ぎでグデグデだったりするが、それがスタン
ダードみたいで、文句も言わずに食べている。納得いかない。
まあ、他の民族にとっては見過ごせない部分を、我々はいい加減に処理していることもあるん
だろうけど。
米国人にとってのアイスクリームのトッピングとか。
あ、スターバックスの注文も細かくないですか? 私だけ?
本文と写真はまったく関係ありません
ノリo´ゥ`リ<明太子スパゲッティが大好きでーす!
从*・ 。.・)<さゆみの方が先に言ってたのにー!