もう20年ぐらい通っている町中華があって、去年建て替えてリニューアルオープンした。新装開店から二週間ぐらいしてから行ってみた。大混雑だった。
いつも食べていた鶏ソース焼き飯を注文した。
驚くほど味が落ちていた。
鶏ソースというのは甘酢ダレに漬けた唐揚げなのだが、衣がカチカチで明らかに揚げすぎだったし、炒飯はもっさりしていた。
オープンキッチンスタイルなので、調理している人は以前と変わらないのがわかる。
もしかしたら新しい厨房なので勝手が違っていたからかもしれない。
そう思ってしばらく行かずにいた。
昨日、4ヶ月ぶりぐらいに訪れてみた。
冬期メニューにあんかけラーメンがあるので、それを食べようと思ったのだ。
このあんかけラーメンは店の名前がついていて、看板商品だったはずだが、
新しい店のメニューには掲載されてなかった。
なぜか麻婆豆腐がやたらと推されており、もしかして味が改良されたのか、と
思って麻婆丼と汁なしあんかけラーメンのセットを注文した。
麻婆丼はずっと前に食べてダメだと思った味と変わりなかった。
こんなぼやけた麻婆豆腐を食べさせられて、あまりに悔しかったので翌日
自分で作ったぐらいだった。
新しいメニューには70円で激辛になると書いてあったが、ボケた味を辛く
してもおいしくはならんだろう。
汁なしあんかけラーメンも期待外れだった。
以前の看板ラーメンはひき肉とザーサイを炒めたものが入っていたが、
ザーサイが抜けていた。あのザーサイがよかったのに。
原材料の値上がりから、無料のキムチをなくしたり、全体的に100円
ぐらい値上げしているのは、まあいい。
店がきれいになるのと引き換えに、私が好きだった味は失われたのが
悲しい。
いつもなら会計時に餃子無料券をくれていたのだが、レジのバイトの子は
そんなそぶりも見せなかった。私がもう二度と来ないことを知っている
はずもないが、顔に出ていたのかもしれない。