とにかく面白いから読んでみて、としか言えない。
本書を読んで興味が湧いたので、中公新書の「シュメル」を買った
ほどだ。
ものがよりはっきりと分かるようになった。
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読み終わって気がついたのだが、これはギルガメッシュ(銀亀)と
エンキドゥ(榎土)の物語だったのだな。
変な名前だと思っていたが、もっと早く気がつくべきだった。
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物語の後半、砂漠のオアシス近くの瀝青から異世界(冥界)へ
ダイブする展開になる。
ライトノベルと違うのは、リアリティの水準が現実的なので、
主人公の一人はずっと疑っている。ラノベを読み慣れた人なら、
もっとあっさり目の前のものを受け容れたら、とも思うのだが、
そうなると物語の底が抜けてしまうことになるのだろう。
なので、その準備のために主人公たちは自衛隊で訓練を受けて、
イラクに派遣されている。
不思議な現象が話のコアになっているけれど、肉付けはリアル
でないと困るということか。
あと、冥界のジッグラトまでたどり着くあたりはオンライン
ゲームの影響があるように思えた。
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銀亀さんの表情の描写を読むと、もしコミカライズするなら
石川雅之がいいと思った。そういう目を描きそうだ。
映画化は、まあ実現不可能でしょう。