*[映画]竜とそばかすの姫

平日のレイトショーで観客は15人ぐらい。
女性同士が多かった気がする。


面白かったけれど、情報が多すぎて一回見ただけでは整理できない。
母親の死を受け入れること、父親との和解、竜の正体、現実世界の
恋愛や人間関係などなど、複数の物語が並行して流れていて、
初見ではうまく混ざり合っていない印象だった。


歌姫が主人公だから仕方がないのだが、歌と演技はトレードオフ
なのか、という問題もある。


なぜ見終わったあとでスッキリしないかというと、虐待していた
父親がどうなったのか描かれていないからだし、そもそもなぜ
主人公を殴るのをやめて逃げ出したのかも、一度見ただけでは
分からなかった。そこが一番の問題かも。


もうひとつスッキリしないのは、正義面をしていた執行者が
誰だったのか、明らかにならなかったことだ。
あの世界でスポンサー企業がつくことはどういう意味がある
のかも、よく分からなかった。
というか、主人公以外の人はあの世界で何をして楽しんでいた
のかも分からない。ただフラフラと空間を漂っているだけに
見えた。



多くの人が、これってディズニーの「美女と野獣」だよなぁ、と
感じたはずだ。ベルのキャラクターデザインがディズニーの人だし、
敢えてディズニーっぽくした理由が知りたい。


コーラスグループのおばさんたちは仮想空間で何をしていたのかも
よく分からなかった。これもうまくストーリーにからんでないような
気がする。


と、文句ばかり言っているが、何度も見たら理解できるのだろう。
映像は美しかったし、音楽も素晴らしかった。