日曜日のレイトショーで観客は30人前後。
封切り2日目で、ちょっと少ないような気がする。
以下ネタバレあり。
テレビシリーズの及川啓監督なら、ギャグを多めに入れて最後に
日本ダービーの勝利の雄叫びの画で締める、という展開にした
かもしれない。いや、私が勝手にそう思っているだけで、
それだけだと尺が持たないからジャパンカップまで描いた
だろうけど。
憧れの人が叶えられなかった夢を実現して、そこから挫折して
もう一度再起する、という王道のストーリーは、誰しも感動
するだろう。
映画を見ていてぼんやり思ったのは、「あしたのジョー」と
似ているのではないか、ということだ。
ジャングルポケット→矢吹丈
アグネスタキオン→力石徹
フジキセキ→白木葉子
タナベトレーナー→丹下段平
テイエムオペラオー→ホセ・メンドーサ
こういう役割ではなかろうか。
(マンハッタンカフェ→白木葉子の方がピッタリくるか)
(ヒシミラクル→マンモス西、は失礼か)
ボクシングではないので、最後に真っ白に燃え尽きるわけ
ではないのだが、レースの描写、特にゴール前の迫力ある
描き方は、往年の出崎統のDNAを感じた。
ちにみに現実の日本ダービーを見てから映画に行ったの
だが、勝ったのは9番人気のダノンデサイルだった。
ウマ娘とコラボした雑誌Numberでも全く触れられて
おらず、競馬というのは走ってみなければ分からん
ものだと思ったです。