- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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以前、ドラマ化されたのは見たことがあるが、それほど印象に残らなかった
ので、あまり期待せずに読んだのだが、かなり面白かった。
これって「坊っちゃん」だよなぁ、としばらく読んでから気がついたが、
どのくらい元ネタを忍び込ませているのかは分からない。
詳しく分析している人がいると思うから、それを読んでみたい。
もしかしたら、松山のどこかの高校の国語教師が、この小説を課題図書か
何かにして、生徒に読ませたのかもしれない。
しかし、読まずに古本屋に売った奴がたくさんいて、それがワゴンセールで
積まれていたような気がする。
ところで、奈良の高校生は、この本をどのくらい読んでいるのだろうか。
もしかしたら、将来の「坊っちゃん」的小説になるかもしれない。
↓
テレビドラマをもう一度見てみたくなったが、Wikipedia を見るとキャス
ティングに変更があったようだ。
同僚の藤原先生が男性から女性(綾瀬はるか)になっている。
そういえば、同じ万城目学の小説「プリンセス・トヨトミ」が映画化された
ときも、男性のキャラクターが綾瀬はるかになっており、彼女はよくよく
万城目学の原作に縁があるようだ。
(監督も一緒だった)
残念ながら、綾瀬はるかの起用は成功していたとは思えない。
特にドラマ版「鹿男あをによし」では、ほとんど記憶に無い。
どうせならマドンナ役で出してほしかった。
ただ、堀田イトを多部未華子にしたのは良かった。
野性的魚顔、と表現されている顔は、なるほど彼女しかいない。
リチャードを児玉清にしたのも悪くない。
だが、主人公が玉木宏なのはどうだろう。
シュッとしたイケメンすぎやしないだろうか?
どうせなら、大泉洋ぐらいにしておいた方がよかったのかも。
鹿に似てるし。
藤原先生は、いまだと濱田岳がぴったりだろうか。
連続ドラマにするよりは、2時間ちょっとの映画にすべき原作だったの
ではないか、と思う。
あるいは、京都アニメーションがアニメにすべきだったのかも。