タリバンアフガニスタンの首都を奪還した。

そのニュースに関連して、マンガ家の速水螺旋人が次のような

ツイートをした。

 たしかに。

 

この出来事は、西欧の近代がイスラム原理主義に敗北した日と

して記録されるだろう。

その後、イスラム原理主義が広がるかどうかは分からないが、

中国やロシアのように近代を受け入れない国家がますます力を

得て、中世のようになってしまうのではないか、と予想する。

 

ただし、人権や平等といったものは否定するが、西欧文明生まれの

便利な道具は使う、という速水螺旋人が指摘したことは普通に

あるのだろう。

これが中世と違って、大衆による革命の芽を摘むことになる。

 

なぜかというと、国家が独占する武器や情報管理ツールが圧倒的に

強いからである。新しく訪れる中世は、便利だけれども抑圧された

社会になるだろう。

 

 

しかし、カブールに乗り込んだタリバンの首魁の服を見ると、

誰も西洋風のものを着ていない。これからも文化として守って

いくつもりなのだろう。

 

私が連想するのは、もし幕末に尊皇攘夷が本気で遂行されたら、

いまのタリバンみたいになっていたのではないか、ということだ。

和服やちょんまげはそのままで、クルマやスマホを使っていたの

ではないか、と。もちろん身分制度もそのままだ。

 

 

行き過ぎた近代をポリコレと揶揄しているうちに、言論の自由

などの良い部分がどんどん失われていくであろう。

近代は一定の知性を持った人が社会に半分以上いないと維持できない

システムなのではなかろうか。

 

メンタリストさんなんかは、そういう社会を破壊してバカを

増やして、そのバカから搾取する人なのだなぁ、と思う。