正しいタイトルは忘れたが「100日間生きたワニ」みたいな

マンガがネットでバズッて、その後に電通案件であることが

バレて、急速に熱気が引いたことがあった。

 

 

電通案件とはネットスラングで、広告代理店が裏で糸を引いて

いた、というような意味だ。

 

 

なぜ多くの人が電通案件を嫌ったか。

自然発生的な面白いものを自分で発見した、という喜びが

実は用意周到なもので、広告代理店の思う通りに動かされた、

という屈辱を感じたからだろう。

 

 

本当は、裏で誰がプロデュースしようと、自分が面白いと

思ったものは面白いのだ、と言えればいい。

しかし、そんな自信満々な人はあまりいないから、つい

キョロキョロと周りを見回してしまう。

同調圧力はメガヒットも生むけれど、ヒットする芽を摘む

こともあるのだ。

 

 

 

 

で、話は東京オリンピックに移る。

これはもうバリバリの電通案件である。隠しもしていない。

スポンサーもガンガン広告している。

 

 

いまは中止した方がいいという人が少なくとも半分はいる。

だが、実際に開催されて日本人選手が活躍すれば、手のひらを

返したように応援し始めるだろう。

上級国民はそのことを知っているから、強引に開催させる

のである。

 

 

サブカルチャーでは電通案件と知られたとたんに熱がなくなる

のに、オリンピックはどうして熱狂する人が減らないのだろう。

スポーツはやってみるまで結果が分からないものだからだろうか。

 

 

こうして電通の思い通りになる人が何千万人もいるおかげで、

たんまりと儲ける人がうまい酒を飲めるのである。

私もそのお相伴にあずかりたい。