載っていた。
3月から5月までグリーンランドに探検に出かけており、
その間の情報源は日本にいる妻との電話だけという話だった。
つまり彼は新型コロナウィルスの騒動から隔離されていた
わけだ。
まるで浦島太郎になったような話はすごく面白かったのだが、
私が気になったのは「鬼嫁」という言葉が出てきたことである。
ここから話は脱線する。
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そういえば、鬼嫁という言葉はわりと耳にするが、その反対語とは
何だろうか? 嫁に対する言葉は婿だから、鬼婿か。
グーグルで検索すると、鬼嫁は1億3000万件ヒットするが、鬼婿は
1150万件だった。ほぼ10分の1である。
嫁も婿も、家を中心に見て、そこに新しく入ってきた人である。
家制度は男性の家長が最も偉いことになっていたので、婿入りした
としても権力があった。
逆に女性は虐げられるのが普通だったと考えられる。
つまり鬼嫁とは、服従するのが当たり前の存在がそうでなくなった
現象を意味する。珍しいのでよく使われる言葉になったのだろう。
鬼婿は今でいうとDV夫で、これは昔から当たり前のように
いたので、言葉にすることもなかったのではなかろうか。
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ただ、自分から鬼嫁という夫は、ちょっとうれしそうである。
本当に深刻な被害を受けている場合は他人には言わないだろう。
結婚というのは、このように嫁に調教されてしまうものなのだ。