内閣府の推定で、全国の40歳から65歳のひきこもりが約61万人に
達するというニュースが前にあった。
ひきこもりの定義として、仕事や学校などの社会参加を避けて
家にいる状態が半年以上続くこと、としている。
また、趣味の用事のときだけ外出する人や専業主婦(夫)・家事
手伝いも広義のひきこもりとして算入したそうだ。
私もまさにひきこもりなわけだが、どこかで調査されていたの
だろうか。民生委員がうちに来たことはないのだが。
それはともかく、家事手伝いとか専業主婦もひきこもり扱いする
のはいかがなものかと思う。
この数字を出す裏には、人手不足なんだからぶらぶらして働いて
いないのは悪い奴だ、という批判があるのではなかろうか。主に
経産省あたりから。
しかし、親の介護をしている人だって多いだろうし、外でお金を
稼いでいないのはそんなに悪いことなのだろうか。
いまどき、ひきこもっていた人を雇う会社はたいていブラック企業
だろう。そんなところで働かされるぐらいなら、ひきこもっていた
方がましだ。
どうも「子供部屋おじさん」という言葉を流布させたり、中高年の
ひきこもりの数字を過大に出したり、世間の同調圧力を強めようと
している気がしてならない。
もっとストレートに、奴隷が足りない、とでも言うべきではないか。