12日の朝日新聞養老孟司の寄稿が掲載されていた。

不要不急とは何か、ということを考えたもので、世間のものさしに

関係なく自分で決めなければならない、という話だった。

その中に、どう解読したらいいか分からない箇所があった。

たまたま機会があって、小泉内閣に入閣する以前の竹中平蔵氏と

対談する機会があった。私は経済にはまったくの音痴だったから、

自分の給料を支払ってくれているのはだれか、という疑問を持って

いた。直接にはそれは税金だが、その税金の分は、だれが

実質的に生み出してくれているのか。解剖学で遺体を解剖して

いても、お金にならないことは間違いない。だから竹中さんに

それを尋ねた。そうしたら竹中さんはたちどころに何業が何パー

セントと、実体経済で各業種が占める割合を数字で語ってくれた。

なんとも頭のいい人で、素人の私は感激した。もちろん無知だった

から、経済とは実体経済に他ならない、と勝手に信じていた。

竹中さんはその私のバカ頭からの質問をきちんと理解してくれた

のであろう。もっとも日本のGDPの6割は個人消費だ、などという

余計なことは教えてくれなかったと思う。

この部分である。

表面的には竹中平蔵を持ち上げているようだが、どうも違う。

どう読み取ったらいいのか、誰か解説してほしい。

 

 

それにしても慶応大学経済学部には、かつて竹中平蔵、いまは竹森俊平や

土居丈朗のような庶民を破滅させるネオリベがいるかと思えば、金子勝

ようなゴリゴリの左派もいる。どうなっているのだろう。