*[本]伝説のプラモ屋

不器用で根気のない子供だったので、プラモデルは小学生のときに
数回作っただけだった。
とはいえ、模型は最近ちょっと興味が出てきたので、たまたま古本屋で
見つけて読んでみた。


基本的には社長の自慢話なので、第三者から見たタミヤの評伝も読んで
みたい。
おそらく田宮俊作はそうとうアクの強いオッサンであろう。


戦車や車の模型を作るには、現物を採寸するのが最もいいので、海外の
博物館の収蔵品を求めて東奔西走している。
この本には書いてなかったが、旧ソ連のミリタリー関係のものを採寸する
のは苦労しただろう。


社長は、自分が空襲を受けた経験から、自分の目の黒いうちはB-29の模型は
出さないそうだ。
その一方で、フィリピンに工場を建てて、日本の戦闘機の模型を作っている。
そのあたりの整合性はあまり関心がないようだ。


ちなみに、モデラーの需要はあるかどうか分からないが、人民解放軍の戦車や
戦艦の模型を作ろうと思ったらどうするのだろうか? 現地で写真を撮ったら
捕まってしまうので、かなり難しいだろう。


あと、2012年あたりから「ガールズ&パンツァー」がヒットして戦車の特需が
発生したと思うが、そのあたりの感想も聞いてみたかった。
本書は2006年のものなので書いてないのだ。