気に入ったものを買う、ということを考えてみた。

私は食パンや牛乳を、もう何年も同じものにしている。

練り歯磨きやリンスインシャンプーもそうだ。

高級品とかではなく、スーパーやドラッグストアで

普通に安売りしているやつである。

 

最初にいくつか同じようなものを買って吟味して

選んだものもあれば、なんとなく買ってそのまま

というのもある。

もう新しいのを選ぶのが面倒くさくなったという

理由も付け加えたい。

 

しかし、身の回りのもの全般がそうではない。

ときどきしか買わないものは、安かったり新製品が

出たら興味があるので試してみることがある。

 

 

なぜこういう話をしているかというと、うちの親は

パンとか牛乳を毎回違うものにしているからだ。

たぶん安いのを買ってきているのだろうけど、

これはうちの親だけなのか、それとも違うのか。

つまり、ブランド・ロイヤリティが高い人は世間で

どのくらいいるのだろう、ということである。

 

人がいったん決めたブランドを、他社が覆すのは

かなり難しいと思うが、商売というのはそれを

どうやるか、ということでもある。

そのために新製品を次々と出して広告を打って

いるわけだ。

 

私は面倒なので同じものを買い続けても苦痛では

ないしむしろ安心なのだが、そういう人は多いのか

少ないのか知りたい。

 

 

あと困るのは、ずっと愛用してきた商品がいきなり

なくなってしまうことだ。

お菓子のカールとか、いつまでもあると思っていた

ものがある日突然製造中止になることもある。

 

そうならないためにも、同じ商品を多くの人が

買い支える必要があるけれど、買い支えてない

から廃番になるのだ。

 

 

技術革新ですごい商品が出てきて、定番のものが

時代遅れになることもあるだろう。

とはいえ、食パンとか牛乳にそういうことが起こる

とも思えない。

 

それとも、イノベーティブなものばかり買い求める

のが豊かな生活ということなのか。

富裕層は気軽にそういうことができるが、貧困層

無理だ。

 

ということは、同じものばかり買っている人ほど

貧乏という指標ができるかもしれない。

あ、でも高級品で同じものしか買わない人もいる

から一概には言えないのか。

 

むしろ、年をとるほど冒険をしなくなって同じもの

しか買わなくなる、という加齢の指標になるのかも

しれない。