- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: DVD
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ちゃんとあったのでレンタルしてきた。一週間で54円(税込み)。
安すぎやせんか?
(傷が入っていたせいか、駅伝の二区から四区あたりがカクカクして
再生できなかったけど)
映画を見た感想は、まあその、よくがんばって作ったなぁ、と。
主役の小出恵介はさすがにちゃんとしているし、林遣都はたぶん
長距離走のトレーニングをきちんとやっていたので、走り方が
ものすごくきれいだった。
前半はトレーニング、後半は箱根駅伝と2時間ちょっとでよく
まとめているし、テンポも悪くない。
が、センスが絶望的に昭和である。冒頭の小出恵介の赤い帽子を
見たとき、なんじゃこりゃ、と思ってしまった。
ラストシーンも、原作では走にだけハイジが故障したことが分かる
のに、足をひきずるようにゴールしたのはいかがなものか。
もっと分かりやすくしろ、と脚本に口出しした人がいるに違いない。
↓
せっかく見たのにあまり褒められなかったけれど、実写の限界かな、
という気もする。
それに、出演した俳優たちのほとんどがその後パッとしない。
小出恵介は淫行で捕まったし、芸能界を引退した人もいる。
呪われた作品というのは言い過ぎか。
出演した俳優のその後でいうなら、矢口史靖の「スウィング
ガールズ」と正反対だ。
キャスティングの目利きが違うのではなかろうか。
↓
付け加えるなら、原作の小説は女っ気がほぼない。
映像化する人はこれに頭を抱えたと思うが、敢えてホモソーシャルな
世界を作っているのだから、無理に女優をねじ込んだりしなくても
いいと思う。
だから、定食屋の娘との恋愛はほぼカットしたのは正しい。
正しいのだが、双子が彼女に告白すると走に告げる場面は
唐突すぎて原作を読んでいないとわけがわからないだろう。
アニメ版はそのあたりをどう処理するのか、楽しみだ。