- 作者: 三浦しをん
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- 作者: 三浦しをん
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売っているのを買い込んでいる。新刊でなくて申し訳ない。
この「神去なあなあ日常」と続編の「神去なあなあ夜話」は都会から来た
若者が林業を通して山の魅力や恐ろしさを体感する物語である。
矢口史靖監督が映画化しているが見ていない。
どちらも一人称で書かれているが、本編の「神去なあなあ日常」の方は
まだこなれてなくて、取材した作者がチラチラと背後に見え隠れして
いる。
ところが、続編の「神去なあなあ夜話」になると、いかにも高卒の若者が
書いた文章になっていて、しかもちゃんと面白い。
井上ひさしの「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことを
ゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」という言葉があるが、
それをやっていると思う。
↓
実は、というほどではないと思うが、三浦しをんの小説はわりと映画化や
アニメ化されている。
司馬遼太郎や松本清張には及ぶべくもないだろうが、現役の作家だと
東野圭吾や宮部みゆきの次ぐらいではなかろうか。
こういうのを誰か調べてくれないものか。
寡作の人だと、作品のほとんどが映像化されていることもあるだろうし、
赤川次郎みたいな人だと打率が低いのかもしれない。逆に西村京太郎は
すごいのか。
あと、実写化とアニメ化の両方の率が高いのが、実は三浦しをんではないかと
密かに睨んでいる。
森見登美彦はアニメ化されることが多いが実写化は少なく、万城目学はその逆、
みたいなことが調べたら分かるだろう。