アニメ「いぬやしき」を見終わった。
原作のマンガはヤクザ篇の終わりぐらいまで読んだ。
奥浩哉というマンガ家は、絵の人なんだなぁ、という感想だ。
設定や絵の表現はすごいのだが、物語の展開が弱い。
本人は嫌がるかもしれないが、原作か原案の作家と組ませた方がいいと思う。



アニメ「少女終末旅行」を見終わった。
原作は未読。


セカイ系の極北と言えるのではないか、と見終わって思った。
そして、この終末感はわりと今のオタクの気分を表しているのでは
ないか、とも。


昭和のアニメであれば、こういう設定でも人類を存続させようとあがく
人間が主人公だったりする。アニメではないけど小松左京の「復活の日」とか。
なんとしても生き延びようというガッツが、作り手にも視聴者にも共通して
あったような気がする。


しかし「少女終末旅行」は、主人公たち以外の人間と出会っても、しばらく
したら分かれている。協力して何としても生き延びようという気迫はない。
なるべく他人に干渉しないのがルールのようだ。


主人公たちが、食料や燃料がないまま、ひたすら移動しているのは何のため
なのだろう、と見ていて疑問だったのだが、最終回で人類の記憶を見届ける
ためだったのではないか、と納得した。


エンディング曲に「終わるまでは終わらないよ」という歌詞があって、
実にこのアニメの世界観をよく表しているなと感心したです。
オープニング曲も良かったし、今期は妙にヒゲドライバー作品に良いものが
多かった気がする。