録画しておいたドラマ「陸王」の最終回を見終わった。
池井戸潤ドラマは、完全に善と悪が別れていて、最後に善が勝つカタルシスは
相当なものだけど、敵には敵の事情があった、みたいな複雑さはもう求められて
いないのだろうか。
講談とか浪花節は近代文学者に忌み嫌われたものだが、今の視聴者はそういう
分かりやすいものがいいのかもしれない。
TBSのこの枠の池井戸ドラマは、必ず落語家を使わなければならない決まりでも
あるのか、銀行の支店長もそうだったが、この人はちょっとミスキャストかも。
でも、阿川佐和子や松岡修造が意外にいい演技なのは面白かった。
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アニメ「妹さえいればいい。」を見終わった。原作は未読。
最近は「エロマンガ先生」もそうだが、ラノベ作家が主人公のラノベが人気なの
だろうか。たしかにオタクの若者にとっては理想的かもしれないが、食っていける
のはごく一部なのが現実だ。
最終回はそれを示唆するようなオリジナルのボードゲームをやっていて面白かった。
そういえば、このアニメは珍しいお酒を飲みながらゲームをやってばかりだったな。
テレビゲームよりも、そういうゲームが地味に流行っているのだろうか。
万城目学もボードゲームをツイッターで紹介していたし。
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アニメ「妖怪アパートの幽雅な日常」を見終わった。原作は未読。
まさかの2クールで、私には合わなかったが最後まで見た。
原作はもっと面白いのだろうか。
中盤に主人公が霊的な修行をする場面があるのだが、新興宗教臭を感じたのは
私だけだろうか。作者がそういう人だったりするのかしら。
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アニメ「クジラの子らは砂上で歌う」を見終わった。原作は未読。
12話かけて序盤の説明を終えたというところか。二期がなかったらどうする
のだろうか。
閉鎖系で暮らしている真実の過去を知らない人々がいきなり外部の敵に
襲われる、というのは「進撃の巨人」と同じ構造である。
なので、すべての謎が解き明かされるには、同じぐらい長い物語が必要
なのだろう。要はマンガを読んでね、ということか。
ツイッターではライトノベルで「異世界ものにシャワーがあって興ざめ」と
いう話題があったけれど、この「クジラの子らは」だっていろいろツッコミ
どころはあるだろう。
あれだけの住民を雨水だけで支えられるのだろうか、とか、そもそも砂漠
なのにそんなに雨が降るのだろうか、とか。
住民の衣服や紙やインクなどはどこから供給されるのだろう、とか。
シャワーの話にならうなら、登場人物の中にメガネをかけている子がいたが、
レンズを加工する技術があったのだろうか、とか。
まあ、イチャモンに近いし、別にそういうことを考えなくても話としては
十分に面白かったのでどうでもいいのだが。