日本人で、欧米のエスタブリッシュメント層と接することが多い人たちは、
自分が日本ではエリートだという自負があるのに、白人の偉い人たちからは
「まあお前らしょせんサルだからな」みたいに扱われることがあるのではないか。
私がこんな妄想を抱くのは、外務省や商社の人たちの中に、欧米に対する怨念の
ようなものが見えるからである。
そして、欧米人になめられないためには、日本が武力を持つしかない、という
結論に至るのではないか、と。
そういう劣等感が、メディアなどを通じて、特に欧米人と接触のない人たちにも
伝播して、いわゆるネトウヨになるのではなかろうか。
そして、欧米人に対する劣等感は、中国や韓国に対する優越感を醸成し、彼らにも
なめられないようにしなければならん、と思っているのではないか。
↓
ここで私が目を転じるのは、米国の有色人種のことである。
彼らは日々差別を受けているはずで、しかし白人に対する怨念のようなものは、
かつてのブラックパンサーのような運動以来あまり盛り上がっていないような
気がする。
例えば、成功した黒人は共和党を支持することが多いという。
これは男社会でのし上がった女性が、中身がオッサンになっているのと同じ
ことなのではないか。
ときどき起こる黒人の暴動を抑制しているのは、米国のカウンターカルチャーが
健全だからなのか、それとも教育によって洗脳しているのか、そのあたりがよく
分からない。
一方、欧州ではどうなっているかというと、やはり人種差別は当たり前のように
あり、イスラム系のテロを生んでいる。
また、白人の貧困層はネオナチや国民戦線などの極右政党に引き寄せられている。
↓
白人様に「サルのくせに」と言われたとしても、「サルですが何か?」と返す
ぐらいの余裕が欲しいところですな。
ヤンキーじゃないんだから、なめられないとか言ってないで、法の下の平等って
言い出したのは欧米じゃないっスかー、ぐらい言っておけばいい。
生まれ持ったものでしか威張れない人は、ちょっと可哀想、ぐらいに思っておけば
イライラしないでいいのではないでしょうか。