先日NHKで放送していた「狂気の戦場ペリリュー」をなんとなく見ていた。
米国人たちは、太平洋戦争からベトナム戦争まで、ジャングルに隠れている
イエローたちをどうやって殺すか、ということに頭を悩ませていたように
見える。
そこで彼らは、非常にプラクティカルな兵器を次々と開発している。
私が驚いたのは、火炎放射器だった。
炎の届く距離が130mという。そこまで離れたところから炎を浴びせる、と
いう発想は、我々がゴキブリを見たときに殺虫剤をかけるのと同じだ。
ナパーム弾にしろ枯葉剤にしろ、害虫が生息しているジャングルそのものを
なくそうという考えである。
米国の軍人は、とにかく自然が大嫌いだということがよく分かる。
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ということを書いていたら、米国のミズーリ州で、丸腰の黒人少年を警官が
射殺したことをきっかけに、抗議運動が発生している、というニュースを知った。
黒人差別の火種は、米国でちょいちょいくすぶっている。
穿った見方をすれば、白人と黒人を対立させることで、反政府運動にエネルギーが
行かないようにしている、とも考えられる。
英国が植民地統治で使った手法だ。
白人の優越感というのは、本人たちにどのくらい意識されているのだろうか。
欧州で極右政党が支持を集めているのは、白人たちの恐怖からであろう。
有色人種をそれほど恐れるのはなぜなのか。
それは若い女の子に、なぜ虫が嫌いなのかを尋ねるようなものかもしれない。
生理的にムリ、ということか。