東芝の粉飾決算事件で思い出した。
たぶん佐々木則夫だと思うが、彼が社長だったときに、朝日新聞の土曜版に
とりあげられたことがある。
ずいぶん持ち上げた記事だったが、そのほとんどはもう忘れてしまった。
ただ、彼が朝型の人間で、午前6時から仕事を始めている、という話だけは
妙に憶えている。
すごくアグレッシブで良いことのように書いてあったが、社長が朝の6時から
仕事を始めるには、その周りの人間がもっと早くから出社しなければならない。
ほとんど寝ずに準備している人も多かったのではなかろうか。
本人は早朝から仕事をしてバリバリやっていると満足していただろうが、それが
どのくらい迷惑なことなのか、全く自覚していなかったと思われる。
そういう自己中心的で幼稚な人間だから、粉飾決算を指示したのだろう。
元三井物産社長の籾井勝人を見たときも思ったのだが、日本を代表する会社の
トップに、どうしてこんな子供っぽい人が就任できるのだろう?
それとも、大企業の出世競争では、まともな人ほどふるい落とされるシステムが
あるのだろうか。
経営学で、なぜバカが出世するのか、というテーマで論文を書いた人がいたら
教えていただきたい。