関西ローカル番組「今ちゃんの実は…」を3週遅れぐらいで松山でも放送しており、
そのなかで“肉吸い”という食べ物が紹介されていた。
Wikipedia によると、肉うどんからうどんを抜いたもので、難波千日前のうどん屋
「千とせ」が発祥だという。
大阪では一般的かもしれないが、まだ全国区ではないと思う。
たぶん関東の“天ぬき”と同じような知名度ではなかろうか。
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肉吸は芸人の花紀京が、二日酔いのときあっさりしたものを食べたかったので、
肉うどんのうどん抜きを注文し、それが店のメニューになったという。
こういう、客がリクエストしたものが看板メニューになった例は、シャリアピン
ステーキとかビーフストロガノフがある。
(ビーフストロガノフには諸説あるらしいが)
ポテトチップスも、もともとは客のリクエストに応えたものらしい。
日本だと、カツカレーやカツ丼も客が考案したという説があるが、実際はどう
だったのか分からない。
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食べ物に限らず、ユーザーが新しい使い方を発見して流行する例は最近でも
多いだろう。
イノベーションというのは、なにも開発した人だけが成し遂げるものではなく、
使う人の思いつきでできることもある。
たぶん、面白いからちょっとやってみた、ぐらいの感覚で試したらうまくいく
ことが多いのではなかろうか。
そういう柔軟さは、例外を許さない文化からは生まれないような気がする。
すなわち官僚主義からは。