Boaz2015-01-22

マクドナルドのハンバーガーの売れ行きが伸び悩んでいるらしい。
といっても、今でもものすごい数が売れているはずで、右肩上がり
ではなくなった、ということだろう。


そこでふと思ったのだが、食べ物は永遠に売れ続けるものなのだろうか。


寿司や蕎麦が手軽に食べられるようになったのは江戸時代で、すでに
250年ぐらい途切れることなく販売されている。
カツ丼や牛丼も、デビューしてからずっと愛されている。


いわゆる外食において、一時的に大流行したけれど、その後ぱったりと
売れなくなって廃れてしまったもの、というのはあるのだろうか? 


お子様ランチはそうかもしれないと思ったが、今でも細々とあるらしい。
茶店ナポリタンというのも絶滅危惧種に思えるが、地方では生き残って
いるだろう。


つまり、ほとんどの外食は、誕生してからずっと存在し続けているのでは
ないだろうか。
たとえひとつの店が潰れたとしても、どこかで誰かが作り続けている。
そんなしぶとさを持っているような気がする。



ハンバーガーの場合は、ひとつの企業が世界中で販売しようとした点が
他の外食と違う。
フライドチキンやピザもそうだが、米国で成功した企業は、当然のように
世界中に販路を広げている。


それがファストフード批判につながるわけだが、ここまで商売を広げた
のは大したものだと言わざるをえない。


ただ、米国の食べ物が本当に外国で定着したかどうかは、まだ分からない
のではないか。
日本でこれからもずっとハンバーガーが売れ続けるとは、誰も断言できない
と思う。


もし、採算がとれないからと日本マクドナルドが撤退したとしても、
ロッテリアなどの他のハンバーガーチェーンがある限り、ハンバーガーが
なくなることはない。


しかし、日常的な食べ物ではなく、ちょっと珍しい軽食になってしまう
のではないだろうか。



こんなことを考えるのは、私が年に1回食べるかどうかというオッサン
だからだろう。
若者は毎日のように食べているだろうし、我々のような世代が死ねば、
むしろ老人になってもハンバーガーを食べる人は増えるのかもしれない。


つまり、新しい食べ物は、ひと世代を経ないと安心できないのではないか、
と思うのである。