一人で行くオッサンの修学旅行1

今年は「死ぬ前に行ってない県に行ってみる」をテーマに、全国を旅行
しようと思いました。
手始めに三重県・愛知県・奈良県をまわって、最後に大阪に泊りました。
なるべくベタなものを観光し、ベタなものを食べることを基本にします。


三重県を除けば、実は一度ならず訪れたことがあるところばかりなので
すが、ちゃんと見てまわったことはありません。


中学生や高校生のときは、いろんなところに連れまわされたものですが、
きれいさっぱり忘れております。
やはり主体的に旅行しないと、印象は残らないのでしょう。
なので、もう一度、一人で行くオッサンの修学旅行という感じですね。


本当は、いい歳なんですから、その土地の穴場的なところに案内される
ことも多いのでしょうが、哀しいことにそういう人脈は一切ないですから、
ガイドブックをたよりに、ひたすらベタな旅をするのであります。


18日の夜にフェリーで松山を出ました。
インターネットで予約すると20%オフになります。高速道路が1000円に
なるので、フェリー業界も必死です。
二等寝台は蚕棚のようですが、二等の雑魚寝に比べて格段に快適です。
19日の早朝に大阪南港へ到着。


伊勢神宮


地下鉄で上本町へ行き、近鉄特急券を買いました。
これから伊勢神宮へ向かうのです。三重県といえば伊勢神宮と松坂牛。
牛肉は高くて手が出ませんけど。


9時には外宮(げくう)に到着し、参拝をしました。
一般の観光客は、バスで直接内宮(ないくう)へ行くみたいです。
そのせいか、あまり人がいませんでした。


直通バスに乗って内宮へ。
ここは老いも若きもごったがえしておりました。
快晴で気持ちもよく、掛け替えられたばかりの宇治橋を渡り参道を歩き
ます。


砂利を踏みしめながら歩いていると、樹齢何百年もの巨木がいくつも目
に入ります。きっと江戸時代のお伊勢参りの人も、同じような気持ちで
参拝したのでしょう。


伊勢神宮の御正宮は、外からはほとんど見えません。
なので、いったい何に対して祈っているのか分からないのですが、きっ
と何もないものに祈っているのでしょうね。


参道を歩く過程こそが、伊勢神宮のだいご味なのでしょう。


伊勢うどん


内宮の近くには、おかげ横丁という参拝客のための商店街があります。
ここで伊勢うどんを食べました。


島本和彦のマンガ「逆境ナイン」が映画化されたとき、なぜかロケ地
伊勢市で、みんなが伊勢うどんをすすっていたのを見たときから、
一度食べてみたかったのです。


ぼわーんとしたコシのないうどんに、どろーんとしたたまり醤油の出
汁がかかっております。
思ったより味が濃くないのですが、ネギしかのってないプレーンなや
つを注文したので、物足りませんでした。トッピングの工夫が必要で
すね。


それにしても、普通の伊勢市民は、日常的に伊勢うどんを食べている
のでしょうか? 観光客しか食べてないのでは、という気もします。


鳥羽水族館


名物の赤福を本店の店先で食べて満腹になってから、近鉄で鳥羽へ行き
ました。
近鉄鳥羽駅から歩いて5分のところに、鳥羽水族館があるのです。


ここはジュゴンマナティが有名だそうで、他にもチョウザメなどの珍
しい生き物が泳いでいました。
ショーも充実しており、特にセイウチ二頭によるショーは飼育員の人の
かけあいが漫才のようで面白かったです。


・ひつまぶし


鳥羽から名古屋へも近鉄で向かいます。今回は近鉄に乗り倒しました。
夕方ホテルにチェックインして一休みしてから、外へ食事に出かけまし
た。


地下鉄で栄まで行き、デパートのレストラン街にある店でひつまぶしを
食べました。
2550円もするので、たしかに旨いことは旨いのですが、ボリューム不足
は否めません。1800円だったら納得の価格でした。


世界の山ちゃん


ホテルに戻る途中に、焼き鳥屋「世界の山ちゃん」で、名物の手羽先を
テイクアウトしました。5本入りで400円です。
かなりスパイシーな味付けで、やたらとビールがすすみます。


手羽先は、肉がほとんどないので、噛みちぎると次から次へと手を出し
たくなります。うまい商売ですね。


一日目はこれでおしまい。
疲れていたせいか、爆睡できました。