大阪府知事と大阪市長は、同じ政党の上下関係にある人が就任している。
これはロシアにおける大統領と首相の関係に似ている。
政治学ではタンデム体制とか二頭政治と呼ぶようだが、一方が主でもう一方が従である
場合を、仮にプーチン・メドベージェフ体制と呼ぶことにする。
(フランスの大統領と首相も同じような体制だが、コアビタシオンがあるので別とも
言えよう)
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なんか難しそうな話をしてしまったが、何のことはない、私の住む愛媛県の知事と
松山市長の関係も、プーチン・メドベージェフ体制だからである。
中村時広知事はもともと松山市長であり、知事に立候補したときに後継者に指名した
のが野志克仁市長なのだ。
全国の自治体で、どのくらいの割合でこのような関係があるのだろうか。
特に政令指定都市がある道府県では、それぞれの自治体の首長の政治的な立場はどう
なっているのか、知りたい。
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県と政令指定都市あるいは中核市との関係が良いに越したことはない。
話し合いによって無駄を省くことができるし、より効率的な自治体運営ができる。
ただ、地方自治体の首長には強い権限が与えられているので、道府県が何らかの
政策を中核市にゴリ押しするデメリットも想定される。
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ここまでわけのわからないことを書いたのは、今の愛媛県知事が自転車に夢中だから
である。それも本格的なロードバイクだ。
愛媛県と広島県を結ぶ、西瀬戸自動車道(通称しまなみ海道)は自転車も通ることが
できる。このサイクリングロードを全国に発信して、観光名所にしようというのが
中村知事の考えであろう。
風光明媚な瀬戸内海を自転車で駆け抜けるのは確かにすばらしい。
自転車好きな人が全国から集まってくれたら、私もうれしい。
ただ、愛媛県庁の職員に自転車通勤を勧めたり、県立高校の自転車通学をする学生に
ヘルメットの着用を義務付けるのは、ちょっと違うのではないかと思う。
こういうゴリ押しに対して、中核市の首長が反対意見を言うことができなければ、
県知事が独裁化してしまうような気がする。
私の考えすぎかもしれないが、中村知事の任期が切れたら、野志市長とスイッチする
のではなかろうか。
さすがにそういうことはないと思うのだが、今のところ中村知事の後継者はいない
ように見える。
選挙によって選ばれたにもかかわらず、プーチン・メドベージェフ体制ができると
いうことに対して、何らかの歯止めが必要なのではないかと思う。