Boaz2015-04-09

アニメ「パンチライン」を見た。
いい意味でバカらしさが突き抜けていて面白い。
頭を空っぽにして楽しんでください、と差し出しつつも、裏でこっそり
複雑なからくりを忍ばせているような気がする。



ちなみに「パンチライン」とは英語で「決めゼリフ」のことである。
話芸とかジョークのオチ、という意味もあるが、このアニメの場合は
パンチラに掛けているのだろう。


で、このアニメは、男はパンチラが大好きである、という前提で
作られており、確かに嫌いではないのだが、実際には慣れると
興奮しなくなるというものだ。



パンチラで興奮するというメカニズムは、ちょっと入り組んでいる。


もしどんなパンチラでも興奮するのなら、おばちゃんのパンチラでも
いいということになるが、熟女好きでもない限り、そんなに嬉しくは
ないだろう。


あるいは、マネキンにパンツとミニスカートを穿かせて、人工的な
パンチラを作ったとしても、やはりそれほど嬉しくはあるまい。


ということは、男性は、あの娘は魅力的だなと思っている女性の
パンチラを見て初めて、興奮に至るのである。
(それは三次元でも二次元でも関係ない)


しかも、その興奮の度合いは初回が最も大きく、だんだん下降して
いく。
付き合った女性がパンツ一丁で目の前にいても、それだけではもう
興奮しないのである。



逆に、女の側もパンチラを利用している。
もし絶対に下着を見せたくないのなら、スカートなど穿かないはずである。


パンチラを積極的に使えば、女の武器になる。
男の視線は、どうしてもそこに向けられてしまうからである。
見まいと努力しても、そのように意識することで、戦力が削がれてしまうのだ。


さらに言うならば、女は下着を見られても、実はそれほど恥ずかしくはない。
むしろ、自分に何の関係もない男にタダで見せた場合には、怒りすら覚えて
いるだろう。


パンチラは、ここぞというときに意中の男をコントロールするために使う
のである。



おそらく、パンチラは後天的に学習するものであろう。
もし江戸時代の人にパンチラを見せたとしても、パンチラそのものでは
興奮しないだろうと思う。


そして、我々日本人の男性はマンガによって大量のパンチラを性的記号と
して刷り込まれている。
現実にパンチラを見ることは稀でも、マンガやアニメで浴びるように見て
いれば、興奮のトリガーになるのだ。


もしかしたら、日本のマンガのパンチラは、性的記号として極度に洗練
されているのかもしれない。


なので、外国ではパンチラというものの扱いがどうなっているのか、
ちょっと知りたいところである。