ローカルな話題。
高校生が自転車で通学中に交通事故に遭うことが相次いだため、愛媛県
教育委員会は県立高校の自転車通学の生徒全員にヘルメットを配布する
ことを決めたそうだ。
しかも無償で配るとのことで、6月までには全ての自転車通学の生徒に
行き渡るらしい。
県立の自転車通学の高校生すべてにヘルメットの着用を義務づけるのは、
おそらく全国で初だろう。
良かれと思ってやっているのだろうが、生徒たちから反対の声は出なかっ
たのだろうか。
特に、髪型が大事なJKたちからはブーイングが出ていると思うのだが、
ニュースではそういう話題はなかった。
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なんだか県教育委員会は、世話焼きのお母さんのようだ。
たしかにクルマを運転していると、危なっかしくてしょうがない高校生が
たくさんいる。
なぜそういう乗り方をするかといえば、本人が危険だと思っていないからだ。
そして、自分がどのくらい危険なのかは、クルマを運転するようになって
初めて理解するのである。
が、クルマを運転するようになった人は、たいてい自転車で長距離を移動
することはなくなる。
つまり、高校生に必要なのはヘルメットではなく、クルマから見た自分たち
の姿を理解させることである。
それには車載カメラなどの映像を利用した安全運転のためのビデオを
作って生徒に見せたり、県警と協力して交通安全講習会を開くことが
いいのではないかと思う。
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要するに、教育委員会は本来の仕事である教育をするべきで、ヘルメットを
配布して責任のがれをするのはいかがなものか、と思う。
高校生に自分で自分のことを判断させるきっかけを与えないで、いったい
いつ与えるのか。
高校生たちも、自分たちは安全運転をするからヘルメットは要らない、と
話し合うべきだ。
もし話し合いはすでに水面下で行われていて、全く相手にされずに今回の
決定に至ったとすれば、県教育委員会は高校生たちに不信感を抱かせた
ことになる。
それははたして教育的なことなのかどうか、教育委員会でじっくりと
考えていただきたい。
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ちなみに愛媛県ではすべての自転車利用者にヘルメットを被ることを
推奨しているが、ほとんど無視されている。
県庁は業を煮やしたのか、県の職員には自転車に乗るときにヘルメットの
着用を義務づけた。
街の自転車屋は、ヘルメット特需にわいたはずである。