来月から愛媛県の自転車安全利用条例が施行されるそうだ。
愛媛県から広島県まで架橋されている「しまなみ海道」は自転車でも
通行できるので、それを観光の目玉にしたい愛媛県が条例を作った
らしい。
そういえば、ローカルニュースで、愛媛県知事が台湾のジャイアント
という自転車メーカーの会長と会っているのを見たことがある。
愛媛県のホームページでは
しまなみ海道を「サイクリストの聖地」として世界に情報発信するとともに、
愛媛県全体を「サイクリングパラダイス」として、自転車を手段とした地域
振興に取り組んでいます。
とある。
まことに結構な話だが、その条例の中に、ヘルメット着用、というのがある。
中学生以下だけでなく、自転車に乗る人全員である。
この条例に罰則規定はないので、ヘルメットをかぶっていないからといって
罰金を払わされることはないのだが、余計なお世話と言うしかない。
だれがスーパーにママチャリで買い物に行くとき、いちいちヘルメットを
かぶるだろうか?
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もちろん、安全運転を心がけるに越したことはない。
無茶な運転をしている奴は、どんどん取り締まってもらいたい。
しかし、この条例を作った意図は別にあると思う。
それは、実際に自転車で事故があって、愛媛県が訴えられたとしても、
「だから条例で言っておいたじゃないですかー」
と言い訳するためである。
県庁としては、県民にどんどん自転車に乗ってもらいたい。
でも、乗れ乗れと言った責任を回避するためには、このような条例が
必要だったのだろう。
いかにも官僚が考えそうなことだ。
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いまも自転車通学の中学生はヘルメットをかぶらされているが、来月
からは高校生もヘルメットを着用しなければならないのだろうか。
髪型命のJKたちのブーイングが聞こえてきそうである。