劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

公開約一週間後のレイトショーで観客は20人ぐらい。
入場特典グッズは配布終了していたので、初日にどっと入ったの
だろう。
むしろ松山でよく公開してくれた。


キャラクターごとに過去を振り返る、いい総集編だった。
しかも、テレビ版の終わりから一年後の姿を新作カットで見せて
くれるのが嬉しい。


この映画で、ようやくキャラクターとマグカップが一致した。
テレビ版では、ストーリーを追うのに集中して、誰がどのマグカップ
なのか把握できなかったのです。
録画してあるんだから何度でも見ればいいのだけれど。



冒頭の、めんまを背負ってじんたんが走る場面を見て、青春ものに
クルマはあってはならないものだな、と思った。


免許は18歳からだから、高校生たちの物語でクルマを運転できる子は
ほぼいない。
だから、遠距離を走破するのに、走ったり自転車に乗ったりしなけれ
ばならない。そこが盛り上がるところになっている。


もし、高校生や中学生でもクルマが運転できる設定だったら、あれだけ
感動した場面も、じゃあクルマで、とあっさり解決できてしまう。
そんなのは、やっぱり青春ドラマではない。



劇場版では、小学生時代を新たに描写していて、それだけでも見に行く
価値があった。
私は「とある科学の超電磁砲S」も好きで、長井龍雪監督にはもっと
活躍してもらいたいと思っている。
次回作が楽しみだ。