Boaz2014-09-27

さっきアニメ「東京ESP」の最終回を見た。


なんだかこのブログが悪口を書く場所になってしまいそうなので、
なるべくなら言及したくないのだが、そもそもこのアニメを最後
まで見た人はどのくらいいるのだろう? 


原作のマンガは読んでおらず、アニメだけを見て判断すると、どうにも
面白くない。少なくとも痛快ではなかった。
私は女の子が殴られる顔のリアルさを見たいわけではなく、丁々発止の
超能力合戦を期待していたのだが……



個人の単なる思い込みだし、何の根拠もないが、私はシリーズ構成と
脚本を担当している倉田英之という人の仕事に疑問を抱いている。


たぶん10年ぐらい前はすごい人だったのだと思うのだが、ここ数年は
どうだろうか。
私が唯一原作と比較できる「神のみぞ知るセカイ」は、元のマンガの
面白さを活かしていないように思えた。


シリーズ構成に限れば、「東京レイヴンズ」「サムライフラメンコ
最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」「龍ヶ嬢七々々の
埋蔵金」そして「東京ESP」が、ここ数年の仕事だ。


いちおう、私は全部見た。そして全部つまんないなぁと思った。
つまんないというか、芯を外している感じがした。


で、何でそう思うのか考えてみたら、たぶん倉田英之という人は、
視聴者に設定を説明するのが下手なのではないか、という結論に
達した。


おそらく、上記の原作のラノベやマンガは、視聴者がもう読んでいる
という前提でシリーズ構成しているのではなかろうか。
そうすると、まっさらのまま見る視聴者にとっては、なんだかよく
分からないまま話が進んでいって、なんとなく世界観が分かるころ
には物語がほとんど終わっている、みたいになるような気がする。



きっと倉田英之本人は、原作が面白くないから、出来上がったアニメも
面白くない、とは言わないだろう。
ただ、彼が面白いと感じる部分と、多くの読者が面白いと感じる部分に
ズレがあるのだと思う。


これらのアニメの原作ファンは、倉田英之という人をどう評価している
のだろうか。
アニメの失敗の原因を、脚本やシリーズ構成の人だけに求めるのは
おかしいのだが、これだけつまらない作品を連発していると、どうも
そういうことを考えたくなる。


それでも仕事のオファーがあるということは、アニメ製作業界では
実力が認められているということなのだろうから、やはり私の感じた
ことは意味のないことだったのだろう。