すでにアニメで見ているので実写版だとつい比較してしまうのだが、
わりとよくできていたのでは、と思う。
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同じ原作をアニメと実写で映像化したとき、ものをいうのは演出力
だろう。
そもそもマンガが原作だとマンガでの演出があって、アニメ化で
成功するには、その演出のテンポや効果をうまくアニメでも表現
しなければならない。翻訳のような作業が求められるのだ。
よけいなことを付け足したりしてはいけないが、アニメならではの
楽しさは加えることが望ましい。
アニメだと、アニメーターがキャラクターの演技をつけるわけで、
絵がうまければ現実の人間ができないような芝居も描ける。
そのイマジネーションがアニメの良さだろう。
実写は、演出家が人間にこういう芝居をしてね、と言うしかない。
これも演技がうまい俳優だったら、感動するような場面が撮影できる。
俳優の存在感というものだろうか。これは実写の良さだと思う。
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マンガがアニメ化と実写化の両方される場合は、やはり絵のイメージが
あるアニメの方に分がある。ラノベのアニメ化もそうだ。
では、小説をアニメ化と実写化した場合はどうだろうか。
三浦しをんの「舟を編む」や「風が強く吹いている」がそうなのだが、
前者は実写の方が、後者はアニメの方がうまくできている気がする。
やはり演出力がある人が作ったものが面白いのだ。
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小説は絵でキャラクターを表現されていないので、どちらでもいけそう
だけれども、なぜかアニメ化される作品は少ない。
演出力でみれば、日本のアニメの監督の方がたぶん優れている。
「シンゴジラ」はそれを証明したのではなかろうか。
実写の映画監督で、アニメの演出に学んでいる人はいるのだろうか?