Boaz2014-05-10

私は小田嶋隆のコラムで初めて知ったのだが「戦争ラブな男とは
Hしない女の会」なるものができたのだそうだ。


バカじゃねーの、という感想しかない。
その団体に対する批判は、小田嶋隆のコラムに書いてあって、私も
同調する。


ていうか、そもそも「戦争ラブな男」がいたとして、そいつには必ず
性的なパートナーがいる、という前提でないと話が進まないはずだが、
モテない「戦争ラブな男」だっているだろう。
いや、むしろモテないから「戦争ラブ」になってしまう可能性だって
否定できない。


それに、セックスが他に代えがたいほど素晴らしいもの、という前提が
なければ、反戦運動の効果はないだろう。
いったい世の中にどのくらいセックスレスの夫婦がいるか、想像した
ことはあるのだろうか。



おそらく、その団体がイメージしたのは「日曜はダメよ」という映画
なのではないか。

ギリシャを舞台にした作品で、ギリシャ人の娼婦と米国人の考古学者の
物語である。
最終的に、主人公の娼婦はセックスストライキをして売春婦の元締めの
ヤクザに自分たちの権利を認めさせる、というストーリーだ。
娼婦を演じたメリナ・メルクーリは、後に国会議員になっている。


いま見るとフェミニズム臭がして耐えられないかもしれないが、公開時は
音楽とともにわりとヒットした。


とはいえ、50年以上前の映画である。
もしかしたら反「戦争ラブ」団体の人は、知らなかったのかもしれない。
だとしても、ぜひ見ていただいて、自分たちがやっていることを省みて
ほしい。