Boaz2014-01-15

ドラマ「福家警部補の挨拶」を見た。
面白かったんだけど、配役はあれでいいのだろうか、と思ってしまう。
檀れいが悪いわけではないのだが、別の人でもいいような、そうでない
ような、なんかモヤモヤするキャスティングだった。



私は「刑事コロンボ」も「古畑任三郎」も好きだったので、「福家警部補
の挨拶」も見ようと思った。
なんでこういう倒叙形式の推理モノが好きなんだろう? 


たぶん、本当にミステリ小説やドラマが好きな人にとっては、倒叙形式は
邪道なのだろう。
私のようなズボラな人間は、犯人が誰かというのは正直どうでもよくて、
追われる側と追い詰める側の丁々発止が見たいのである。



小説なら、意外な人物が犯人であっても全く問題ないが、映像化されると
有名な俳優でなければ画面が締まらない。
なので、配役が分かった時点でなんとなく見当がついてしまう、という
弱点がある。


最近はそういうのを逆手にとった映像作品も多いみたいだけれど、どうも
技巧に走りすぎている気がする。


なので、最初から犯人が分かっていて、しかも有名なゲスト俳優でお得感
もある倒叙形式は人気が出やすいのかもしれない。



あとは警察側のキャラ立ちが重要なのだが、コロンボを越えるものがまだ
生み出せていないのではないか。
あるいは、いろいろ試したけれど、結局はコロンボに戻ってしまうのかも
しれない。


ミステリ小説において、ひとりの名キャラクターを作ることは、ひとつの
ジャンルを作るのに等しいのかもしれませんね。