私はエジプトについて何も知らない。
なので、バカみたいな疑問がいくつかある。
そもそもエジプトはどういう産業で食っているのだろうか?
ググると在エジプト日本大使館のページがヒットして、1970年代後半から
現在までの大まかな経済状況が分かった。
主な輸出品は石油、鉄鋼、綿花であり、輸入品は石油製品、小麦、鉄鋼製品
だそうだ。あとは観光でも外貨を獲得していたのだろう。
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日経ビジネスオンラインで、池上彰と平野克己というアジア経済研究所の人
との対談を読むと、アフリカでは農業革命がまだ起こっておらず、食料自給率
が低いままらしい。
現にエジプトは世界最大の小麦の輸入国だそうだ。
アフリカ大陸は、近代的な農業が不可能な土地なのだろうか。
だとしたら、かなり絶望的だ。
とりあえず食べるものを何とかしないと、産業を起こしようがない。
こんなことは頭のいい人たちが何十年も前から取り組んでいただろう。
しかし、まだその成果が現れていないということは、現在の技術力では
難しいと考えざるをえない。
その一方で、先進国は資源を搾り取っている。
悪循環しか生まないのではないか。
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もうひとつ不思議なのは、エジプト軍である。
軍隊を維持するには、かなり予算が必要だが、そのお金は税収だけで足りて
いるのだろうか。
これまたググると、米国が巨額の援助をしていることが分かった。
イスラエルを支えている米国が、中東戦争の相手であるエジプトにも援助して
いるのがよく分からないが、どちらにも武器が売れたらいいのだろう。
軍を援助するお金を、民間の産業にまわしたらよかったのでは、と思うの
だが、そんなことをしても右から左へ流れてしまうだけなのかもしれない。
エジプトの富裕層は既得権益を守りたいだろうし。
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遠回りなように見えても、軽工業から産業を起こし、製造業で雇用を確保
して中間層を厚くし、徐々に国を豊かにしていくより方法はないのかもしれ
ない。
それが普通にできた日本は、かなり例外に近い存在なのだろう。