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ドラマ「青春放課後」を見た。
1963年にNHKで製作されたドラマで、里見トンと小津安二郎が脚本を
書いている。
長い間ビデオの記録はないとされていたが、先日発見されて放送
したということだ。

私は「クイズヒントでピント」の回答者としてしか知らなかったので、
小林千登勢がとても魅力的な京都の女の子を演じていて驚いた。

物語は、適齢期の娘が結婚しようか迷う裏側で、大人たちが画策する
という小津安二郎の鉄板パターンだった。
音楽も斎藤高順で、小津映画の雰囲気を出していた。

ただ、テレビ局製作なのか、セットや小物が安っぽいし、小津安二郎が
監督したわけではないから、映像としてはチープだった。

それでも、1963年の、東京オリンピック前年の高度成長期の雰囲気が
なんとなく画面から伝わってくる。
六本木でラーメンを食べるシーンがあるが、あれはどこの店がモデル
だったのだろうか。きっと最先端スポットだったに違いない。