やなせたかしが亡くなった。ずいぶん長生きしたものだ。
アンパンマンという偉大な作品を残した人で、ご冥福をお祈り
申し上げる。
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で、ケチをつけるわけではないが、私はずっとやなせたかしの
「漫画家」という呼び方に違和感を感じていた。
むしろ絵本作家とか児童文学作家と呼ぶべきではないのかと。
だって、アンパンマンのもとは絵本である。
アンパンマンがコマを割った作品ならば、やなせたかしを漫画家と
読んでも差し支えないが、そうではない。
絵本とマンガの優劣はないが、違う形式のものだと考えるべきだ。
Wikipedia の略歴を見ると、たしかに最初はマンガ家としてデビュー
していたようだが、代表作はどうみてもアンパンマンであり、コマを
割った作品は一般にはほぼ知られていない。
日本漫画家協会の役員をしていたのは晩年であり、これも年功序列の
ためだろう。
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重ねて言うが、私はやなせたかしを偉大なクリエイターだと思って
いる。その死を悼んでもいる。
けれども、一般的な意味で彼は漫画家ではなかったと思う。
どうでもいいことにこだわってしまった。
ところで、物語としてのアンパンマンは、特に最終回的なものが
あったのだろうか? 永遠のヒーローなので、敢えてそういう話は
作らなかったとは思うのだが。