Boaz2013-07-19

痛いニュース」で、東大の院まで出た女性が、東大で知り合った
男性に振られたことがショックで大手銀行を辞め、どんどん転職する
たびに惨めになっていく、という話があった。


気の毒な話ではあるが、東大まで出てるんだから、自分で会社をつく
ればいいのに、とも思った。
経産省の調査では、大学発ベンチャー起業でダントツの1位は東大である。
ただし、ほぼ理系の会社だった。


もともと東大は官僚を育成するための学校なので、文系はなおのこと
ベンチャー企業などを立ち上げる発想はないのだろう。



起業する人と、どこかに就職しようという人の違いは何なのだろう? 
どちらが優れているという話ではなく、考え方の問題だ。


私が思うに、得意なことや好きな事がある人が起業するのだろう。
たぶんそのマインドは、物心ついたときからほとんど変わらないはずだ。
それプラス、リスクを取る勇気と、応援してくれる人がいる運も必要に
なる。


で、勉強は得意だけれど、特にこれといった趣味がない人やパッション
がない人は、どこかに就職しようと思うのだろう。
ほとんどの人がそうなので、いざ就職活動する段になって、自分は何を
したいんだろう、と途方に暮れる。



多くの子供たちは、一度は何かに執着する。
親から見れば、とても下らないことに熱中して、ちょっと心配になる
こともあるだろう。


そのとき、親が見守って邪魔をしなければいいのだが、たいていは、
そんな下らないことをしないで勉強しなさい、と邪魔をするだろう。


そこで素直に従う子は、勉強はできるものの、特に何かをしたいと
いう情熱を奪われたまま大人になる。


学校を卒業したら、仕事に就かなければならないから、とにかく
必死になってどこかに自分の椅子を見つける。
でも、なんか楽しくないし、このままでいいんだろうか、と思って
3年で辞めてしまう。
そういうスパイラルが発生しているのではなかろうか。



もちろん受験勉強ができることにこしたことはないし、何かに夢中に
なった子がみんなうまくいくわけでもない。
変にこじれて中二病になることもあるだろう。


それでも、東大の大学院を出ておきながら、こんな人生じゃなかった、
と思う人がいるということは、どうも受験勉強のほかに何か必要なの
ではないかと思う。


なんていうか、起業する世間知のようなものが。