「痛いニュース」で、東大の院まで出た女性が、東大で知り合った
男性に振られたことがショックで大手銀行を辞め、どんどん転職する
たびに惨めになっていく、という話があった。
気の毒な話ではあるが、東大まで出てるんだから、自分で会社をつく
ればいいのに、とも思った。
経産省の調査では、大学発ベンチャー起業でダントツの1位は東大である。
ただし、ほぼ理系の会社だった。
もともと東大は官僚を育成するための学校なので、文系はなおのこと
ベンチャー企業などを立ち上げる発想はないのだろう。
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起業する人と、どこかに就職しようという人の違いは何なのだろう?
どちらが優れているという話ではなく、考え方の問題だ。
私が思うに、得意なことや好きな事がある人が起業するのだろう。
たぶんそのマインドは、物心ついたときからほとんど変わらないはずだ。
それプラス、リスクを取る勇気と、応援してくれる人がいる運も必要に
なる。
で、勉強は得意だけれど、特にこれといった趣味がない人やパッション
がない人は、どこかに就職しようと思うのだろう。
ほとんどの人がそうなので、いざ就職活動する段になって、自分は何を
したいんだろう、と途方に暮れる。
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多くの子供たちは、一度は何かに執着する。
親から見れば、とても下らないことに熱中して、ちょっと心配になる
こともあるだろう。
そのとき、親が見守って邪魔をしなければいいのだが、たいていは、
そんな下らないことをしないで勉強しなさい、と邪魔をするだろう。
そこで素直に従う子は、勉強はできるものの、特に何かをしたいと
いう情熱を奪われたまま大人になる。
学校を卒業したら、仕事に就かなければならないから、とにかく
必死になってどこかに自分の椅子を見つける。
でも、なんか楽しくないし、このままでいいんだろうか、と思って
3年で辞めてしまう。
そういうスパイラルが発生しているのではなかろうか。
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もちろん受験勉強ができることにこしたことはないし、何かに夢中に
なった子がみんなうまくいくわけでもない。
変にこじれて中二病になることもあるだろう。
それでも、東大の大学院を出ておきながら、こんな人生じゃなかった、
と思う人がいるということは、どうも受験勉強のほかに何か必要なの
ではないかと思う。
なんていうか、起業する世間知のようなものが。