ブラック企業はなぜ生まれるのか? 

ちょっと気になったので、「ブラック企業」で検索してみたら、319万件
ヒットした。
私は、身体を壊すようなところに勤めたことはないのだが、いくつか
ブラック企業の条件に当てはまるところは経験している。


ブラック企業は、おおざっぱに言ってしまえば、従業員を精神的・
肉体的に劣悪な条件で働かせている会社であろう。


どうしてそういうことになるかといえば、経営者が人を人と思って
ないからである。
では、なぜそういう人が経営者になるかというと、逆に考えるんだ、
の理論でいうと、まともな人格の人は、あまり会社を興さないから
である。


当たり前だが、会社というのは別に人格を問われずに作ることがで
きる。
たいていは欲の皮の突っ張った人や、負けん気の強い、普通の人か
ら見るとエキセントリックに見える人が起業する。


つまり、会社は世の中の人に役立つ何かを作る存在だ、などとは夢
にも思わず、ひたすら金儲けのために奴隷を集めてくるようになる。


そうでない場合は、たいてい新しい技術を持った人が会社を作る場
合が多い。米国のベンチャー企業みたいなものですな。


奴隷を集めるブラック企業というのは、要するにそうしないと金儲
けができないような古い技術の会社なのである。


私は、どうしてこんなひどい会社が潰れないのだろう、と不思議に
思うのだが、世の中はブラック企業が成長するようにできているら
しい。
まあ、従業員を搾取しているわけだから、成長しなかったらおかし
いわけだけれども。


国は、ホワイトリストを作って、それを公表したらどうだろうか。
それに漏れた企業は、おおむねブラック企業だと思って間違いない。


また、ブラック企業に就職してしまった人が、どのくらい労働基準
法に違反しているかを速やかに訴えられるような窓口を作るべきだ
ろう。


で、あまりに訴えが多く、ブラックだと判定せざるを得ない企業に
は、法人税を釣り上げて、体質を改善させるより手がないのではな
いかと。