秘密

情報はどんな下らないものであれ、それを知りたがる人によって勝手に
価値が上がる。


ということは、人に対して優位に立ちたい場合、いろんなことを秘密に
するのがひとつの方法である。
官僚が情報を出し惜しみするのは、その一例だろう。


ただし、そういうことばかりする人は嫌われるから、あまり人に信用さ
れない。信用されないと、有利な情報は集まってこない。
そうなると、ますます下らないことを秘密にしたがる。


情報の価値は、それを知りたがる方が決めている、ということに気がつ
けば、知りたいと思わない(ふりをする)こともできる。
需要が減れば、価値は下がるからだ。


現在、本当に秘密にしなければならないことは、どのくらいあるのだろ
うか? 


知られたら恥ずかしいことは誰にでもあるだろう。
あるいは、金儲けのためにどうしても知られては困ることもあると思う。


しかし、秘密が多い人生というのは、果たして幸せなのかどうか、私に
は疑問だ。
普通の人は、命にかかわるような秘密を持っていないだろうから、単に
知られたら個人的に恥ずかしいことばかりではなかろうか。


当たり前だが、普通の人の秘密は、他人にとって何の興味もない。
つまり秘密にする価値はほとんどないといってもいいだろう。
必死になって秘密を守る努力をしている人を見ると、ご苦労様、と言っ
てあげたくなる。


もっとも、私自身、職場ではハロプロ好きであることをカミングアウト
できていない。
ばれてもどうなるというわけではないが、あんまりいいこともないよう
な気がする。


結局、何が言いたいのかまとまらないまま終わる。