Boaz2013-06-12

プロ野球の公式球騒動を見ていて思ったのは、日本のプロ野球
コミッショナーって楽でいいな、ということだった。


本来は何かの揉め事があったとき、コミッショナーが判断すると
思うのだが、特に何もせずに給料がもらえるんだから羨ましい。
求人欄には「特に野球を愛してなくてもできる簡単な仕事です」と
あるに違いない。



それと、球団を経営している人は、野球選手を全く尊敬していない
ということも分かった。
俺が高いカネを出して雇ってるんだから、俺の言うとおりにしろよ、
と本気で思っているのだ。


これは中小企業の経営者でもそうで、労使関係というものは存在せず、
俺が雇ってやっているからお前らは生きていられるんであって、逆では
ないんだぞ、と心の底から思っている。


雇ってもらえるだけでも感謝しなくてはいけないのに、残業代だの
有給だの要求するのはどうしてなんだ? 
無能なお前たちに仕事を与えて、ようやく人並みにしてやっている
んだから、俺の命令は何でも聞かなければならんのだぞ。


雑誌「プレジデント」を愛読しているような中小企業の経営者は、
だいたいこんなことを考えている。間違いない。
そして彼らが支持する政党が、日本維新の会だ。



ここからブラック企業までは、ほんの少しである。
おそらく、ブラック企業の経営者全員が、従業員に(主観的には)
愛と善意を与えていると思っているだろう。


ブラックだけに、そろそろ公民権運動でも起こすべきではなかろうか。