Boaz2011-08-17

昨日、NHKで「洋楽倶楽部80'sサマースペシャル」という番組があった。
1980年代の英米のポピュラーソングのビデオを見て懐かしむという、
主に40歳前後の人をターゲットにした番組だ。


今回はAIDソング特集ということで、チャリティーの募金を集めるため
に作られた歌をいろいろと紹介していた。
最も有名なのは"We are the world"ですね。

ひとつの曲を有名な歌手がワンフレーズずつ唄っていく、というスタイ
ルは、たしかに80年代の特徴かもしれない。


こういうMTVをいくつも見ていて思ったのは、日本でいう「鍋」みたいな
ものだな、ということ。
たくさんの具材をひとつの鍋で煮て食べるスタイルは、こういうチャリ
ティーソングに似ている。


あと、当時はインターネットが一般的ではなかったから、ふつうの人々が
慈善や正義の意思を示すためには、有名な歌手を媒介にするのが最も
効果的だった、ということも言える。
それはポピュラーソングに世の中を変える力があった、ということでも
ある。


ということは、ネットが普及するのとパラレルな関係で、ポピュラーソ
ングのメッセージ性が薄れていったということか。


東日本大震災のチャリティーで、80年代的な動きをしたのは、私が応援
しているハロプロを運営している芸能事務所アップフロントだった。
(他にもチャリティーソングを出したところがあるかもしれないが、よく
知らない)


所属する歌手たちが、KANの"愛は勝つ"を唄っていて、チャリティーソン
グの伝統は途切れてないのだなぁ、と思った。