1秒もムダに生きない

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525)

時間の上手な使い方、というサブタイトルがついており、一見
ビジネス書のように思えるのだが、最後まで読むとそうでない
ことが分かる。


もちろん多忙な人のための時間の使い方のアドバイスも書いて
あるのだが、普通の人は真似できないと思う。
岩田健太郎は超リア充なのだ。


それよりも私は、岩田健太郎という人そのものに興味があった
ので、ふだんどんな生活をしているのだろう、と覗き見するよ
うな気持ちでこの本を読んだ。


そして、いじめられっ子だった高校時代のときの話をもっと膨
らませれば、すごく面白い本になりそうな気がした。
本書ではさらっと流しているけれど、ここを掘り起こせば良質
の青春ものができる予感がする。


私が感動したのは、最も短い第三章「私の時間は何ものか」だった。
無為に時間を過ごしていると思う人は、ここだけでも読んでほしい。
きっと勇気が出るはずだ。