給食とアニメソング

レインボー7(初回生産限定盤)
以前、菊池俊輔のファンサイト(参照)を紹介し、つんく♂にアニメソングみたいな曲を作って
くれぇ、と書いたことがあった。(こちら
いま読むと、かなり痛い話である。


で、2月15日発売のモーニング娘。7枚目のアルバム「レインボー7」をいそいそと
買ってきて、10曲目を聴いて驚いた。
タイトルは「さよなら See You Again アディオス Bye Bye チャッチャ!」。長い。
なんと、この曲がタイムボカンシリーズのエンディングそっくりなのである。
もし、モー娘。に全く興味がない方でも、ちょっと聴いてみていただきたい。
笑えるから。


ここで、つんく♂が私のブログを見ていた、と電波なことを言うつもりはない。
だってタイムボカンの主題歌・エンディングは山本正之だし。


むしろ、私が思ったのは、給食とアニメソングの無国籍性についてである。


現在の給食がどうなのかは知らないのだが、今から25年ぐらい前の給食は、めちゃくちゃ
だった。コッペパン+牛乳+おかず2品、というのが基本スタイルだったが、おかずの
内容がバラバラで、パンと八宝菜と牛乳とミカン、なんていう組み合わせだった。


栄養的にはバランスがとれていたかもしれないが、和食なら和食、中華なら中華で
統一したメニューでないと、文化的なアイデンティティは保てないんじゃなかろうか。
(もっとも、日本はまだ恵まれた方かもしれないけど)


一方、アニメソングも、いちおう西洋音楽を基本にしているものの、上述の菊池俊輔
山本正之などは、かなり独特である。平気で民謡やラテンを取り入れており、70年代に
子供だった私たちは、そういう無国籍音楽を叩き込まれているわけだ。


こういった、外国のものを和のものと組み合わせるのは、日本のお家芸である。
食べ物ならカレー・ラーメン・カツ丼がそうだし、家電やクルマだって無国籍風だ
(と思う‥‥あまり詳しくないけど)。


ただ、工業製品とは違って、給食やアニメソングは、世界で認められるクォリティでは
ない。それでも、高度成長期の心の原風景として、なぜか懐かしい気持ちになる。
アニメソングは、日本歌謡音楽における黒歴史なのではないかと思ってしまう。
給食は‥‥日本人の食文化に何らかの影響を与えたのだろうか?