NHKのBS2で石ノ森章太郎スペシャルがあり、今日は仮面ライダーを何話か放送していた。
幼い頃に見て以来なのでほとんど記憶になく、初めて見た感じだった。
意外とミニスカートのお姉さんがたくさん出てきているし、ショッカーの戦闘員にも網
タイツの女性がいたりして、子供のときには全く分からなかった魅力が再発見できた。
映像は憶えていなかったが、菊池俊輔の音楽だけはハッキリ記憶できていた。
主題歌もそうだが、劇中のBGMまでしっかり憶えていた自分にびっくりした。
私は目ではなく耳で記憶するタイプのようだ。
とにかく、仮面ライダーの音楽も素晴らしいと思うのだが、番組内で言及している人は
いなかった。残念。
ところで、ショッカーの戦闘員を見ていて思ったのだが、彼らは拳銃やマシンガンなど
の飛び道具を全く使っていない。
日本は確かに銃刀法で禁じているが、悪の秘密組織なんだから、銃の密輸ぐらい簡単に
できるだろう。
ということは、飛び道具を使わないのはショッカーの方針だということか。
改造人間を作れるほどの技術力がありながら、なぜ部下に強力な武器を持たせないのか、
理解に苦しむ。
しかし、拳銃を使わないのは日本の特撮の悪役にほとんど共通していることであり、そ
うでないと近接戦闘で殺陣ができなくなる。
欧米人が戦隊ものを見てクールだと思うのは、案外こういうところにあるのではないだ
ろうか?
かといって香港映画のようにカンフーアクションが全てというわけでもなく、ちょうど
いいバランスで戦っているように思える。
おそらく、カンフーアクションには「決めの必殺技」という概念がないために、ともす
るとダラダラしてしまうのだろう。
ライダーキックには、そういう様式美も含まれているのだ。
私は平成ライダーをほとんど見ていないのだが、初代の仮面ライダーの方が、特殊効果
がショボいにもかかわらず、格好いいような気がする。
怪人のデザインにしても、昔の方がクオリティが高いと思うのだが、それはノスタルジ
ーも入っているからか。
一週間連続で石ノ森章太郎スペシャルをやるらしいが、HDDレコーダーの空きがないので、
明日からの放送は涙を飲んで諦めよう。
キカイダー、見たかったなぁ‥‥