プーチンは、ドンバス地方でわざわざ住民投票をやって地域を

併合した。

こんな茶番でも、いちおう民主的な手続きをしてますよ、という

言い訳を用意している。

これはなぜなのか? 

 

 

なぜ、と問うのは、国際条約をガン無視できない理由がある

のかな、と思ったから。

 

 

例えば、プーチンがウラジーミル一世を名乗って神聖ロシア帝国

皇帝に即位、というシナリオだって考えられるのだが、さすがに

そういうことはないだろうとみんな考えている。

 

 

しかし追い込まれたプーチンなら、やりかねないのではないか。

「世界のすべての土地はロシアのものである。逆らうものには

神の怒りが下るだろう」

などと言い出したらどうするのか。

核兵器を持った帝国主義という最悪の事態が発生したとき、

他の国連常任理事国はロシアを滅ぼしにかかるのだろうか。

 

 

いちおう世界の独立国家は、法治国家という体裁を整えている。

この建前をロシアがかなぐり捨てたとき、中国や北朝鮮や他の

独裁国家も、絶対君主制に逆戻りする可能性があるのでは

なかろうか。

 

 

近代国家のメリットとは何かね? とプーチンに問われたとき、

我々は最終的には暴力でしか回答できないのではないか。

さすがにこれは言論の力を侮っているか。