ふと思い出したが、わしの若い頃には皇室に関して隙のある

発言をしたら右翼の街宣車が軍歌を大音量で流しながら

当事者の家や会社にやってきたものだった。

 

 

秋篠宮眞子さまの結婚についても、街宣車が女性週刊誌の

編集部があるビルを十重二十重に取り囲んでもおかしく

なかったのだが、たぶんそういうことはなかったのだろう。

 

 

街宣車に乗っていた民族派右翼はどこでどうしているのだろうか? 

 

 

街宣車を動員するには、誰かがお金を出さなければならない。

昔は自民党がいろいろ経由して出していたのだろう。

今やそのお金はネット工作のために使われている。

もし政権交代が実現して内閣官房費がストップしたら、

ツイッターやヤフコメのネトウヨたちはどうなるのだろうか。

 

 

むしろ極右は、自分の道具にならずリベラルな意思を持った

皇族をバッシングしている。

このねじれについて政治学者の解説を読んでみたい。

 

 

 

 

極右といえば、フランスの大統領選にエリック・ゼムール

という男が出るとか出ないとかいう話になっているらしい。

ルペンがマイルド化したので、別の受け皿が出てきたわけだ。

 

 

つまり、フランス国民には極右を支持する人が少なくない。

自由とか平等とか偉そうなことを言っても、しょせんは

キリスト教の白人の中の話であって、それ以外は差別される

社会である、ということだ。

なのにフランスはオシャレな国というイメージが先行している。

宣伝がうまいのだな。

 

 

そして米国や英国のような二大政党制の国では、極右は

保守政党に内包されていて、トランプ政権のような悲劇を

生むのだろう。極右を分離できていればダメージも少なかった

はずだ。

 

 

翻って日本はどうかといえば、基本的に自民党一党独裁なので、

自民党内の清和会が極右だった。

小泉純一郎から菅義偉まで、ずっと清和会が日本を破壊してきた。

宏池会岸田文雄になって看板をすげ替えたようだが、党内は

いまだに清和会が牛耳っている。

 

 

理想を言えば、宏池会立憲民主党が一緒になって、清和会は

日本維新の会と一緒になるのが一番いい。

が、自民党という看板をなくすのは惜しいので、極右とリベラルが

一緒になったまま政党運営をしていくのだろう。