統合失調症の症例は、たぶん時代によって違っていると思う。
一昔前なら「悪い電波が俺にささやきかけている」という訴えが
主流だったが、最近だと「ネットで俺のことをずっと書いている」
などという症状が多いのではないか。
大昔は、電波という概念もなかっただろうから、物の怪とか幽霊の
仕業になっていたのかもしれない。
ということは、発狂の表現はその時代のテクノロジーに合わせている
わけで、なぜ人間の脳はそのような狂い方をするのか、というのは
すでに誰かが研究しているのだろう。
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為政者の不安にも同じようなことが言えるのではないか。
冷戦時代の米国なら、ソ連が攻めてくるのではないか、という不安が
あっただろうし、現在ならイスラム原理主義によるテロが怖いだろう。
いまの日本の首相も、主観的には中国に対して先手を打っているのだと
思われる。おそらく、かなりリアルな不安があるのだろう。
最も中国を恐れている一人は石原慎太郎だと思うが。
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不安は他にもいくらでもあって、前は新型インフルエンザだったし、
いまはエボラ出血熱だ。
ノストラダムスの予言や2000年問題というのもあった。
不安をこじらせると、どれもこれも最悪の事態を引き起こす予兆に
見えるだろうし、それを反証する人の声は耳に入らなくなる。
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米国の人種差別も、黒人奴隷を虐待した事実があるから、いつまでも
無くならないのだと思う。
白人たちは、いつ復讐されるかと怯えているのだ。
やはり私の目には、米国は発狂した社会に見える。